映画_マイ・スモール・ランド(2022)_川和田恵真監督
https://www.youtube.com/watch?v=UIPPmp2kBvU
クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼い頃から埼玉で育った17歳のサーリャ。すこし前までは同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていた。しかし在留資格を失った今、バイトすることも、進学することも、埼玉を越え、東京にいる少年・聡太に会うことさえできない。彼女が日本に居たいと望むことは“罪”なのだろうか―?是枝裕和監督が率いる映像制作者集団「分福」の気鋭の新人監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作。5カ国のマルチルーツを持つ主演の嵐莉菜が、在日クルド人の高校生・サーリャを演じ、聡太を注目の若手俳優・奥平大兼が演じている。
2022年に見ておくべきだった映画。年が明けてから鑑賞。評判通り、素晴らしい作品だった。
去年見ていたらベスト10に入れてたかも、レベル。
僭越ながらも、「移民世代間葛藤もの」としてのプロットは決して珍しいわけではない。アメリカエンタメでは王道のテーマ。それが、日本にもあるんだよ、気づいていないだけなんだよ、というトピック設定が素晴らしいし、そのトピックだけでなく描き方も素晴らしい。
加えて「ヤングケアラー」ものでもあり、重なるマイノリティ性、を置いている作りも鋭い。
そして、周りの日本人、大体みんな「良い人」に描かれていたのがいい。
でも、良い人 is not enough. 誰かを守りたかったら、金か知識しかない、という現実も思った。
個人的には、コンビニのレジで話しかけてきたお婆さん、あれがなぁ、、そういうとこなんだよな、というツボだった。
主人公のような境遇の若者(家族)を守れないで、将来の日本が生き残れるはずがないと思う。
川和田恵真(かわわだ・えま)監督は、1991年生まれ。 イギリス人の父と日本人の母のもと千葉県で育つ、とのこと。これからの作品に期待大
しかし、この家族、家族感がすごいなと思っていたらリアルに家族だった