映画_インサイド・ヘッド2(2024)_ケルシー・マン監督
https://www.youtube.com/watch?v=Dd-IRK-ZCxc
誰も見たことがない頭の中の感情たちを描き、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した感動作『インサイド・ヘッド』の続編『インサイド・ヘッド2』が、2024年8月1日(木)に日本公開が決定!
少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。
「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」―シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた…。
どんな感情も、きっと宝物になる―ディズニー&ピクサーが贈る、あなたの中に広がる<感情たち>の世界。
今作、アメリカでの収入が素晴らしいらしい
1週間前に前作を予習再視聴した上で、2のライリーと同い年の娘と一緒に観に行くという、最高視聴。
思春期だというので少し心配していたが、危惧していたほど「親子関係」「恋愛関係」ネタではなかった。むしろ、いよいよ家族を出て、社会と交わっていく若者がテーマ。
人の死だとか、虐待とか、そういう過激なシークエンスを敢えてつかっていないところが良いと思う。
それは泣かされるよ、というのを割り引いても、大ヒットも頷ける完成度。普遍的なテーマ。
品無く、泣かせの状況を作るわけではない。それなのに泣ける。ものすごく高度なことをやってのけている。
"We love our girl". そこで泣くって・・。ヨロコビたちは、ライリーの内部の感情、という体になっているけれど、実はヨロコビがライリーの母的な存在になっていて、劇中の親よりもむしろそっちの親心に泣ける。
特に優等生タイプの人は、不安がリーダーで、ハイ・パフォーマンスの源なんだけど・・・ということで、泣けると思う
実際、周りの人が結構泣いていたし、最後にピクサークレジットが出て消えた瞬間、映画館に拍手が沸き起こっていた。
エンドロールの最後に出る、ピクサーシニアチームの豪華な面々の名前を見ると、ピクサーの横綱相撲はまだまだ続きそうだ。
大人になっている両親の中には、不安とか恥ずかし、とかがいないようだけど、思春期がなくなったら消えるっていう前提なのかな。日本だと、40代でも50代でもみな飼ってそうだけれども。
人事として色々な人の実例を見てきたが、40代でも50代でも、感情の司令部(HQ)が不安に支配されて暴走し、ディレイルしてしまっていくことが実際ある。
インサイド・ヘッド3としてミッドライフクライシス版を作って欲しい。怖い。
英語で気になったのは、Social Titanic(社会的に爪弾きにされる) という表現。面白い言い方するものだ。