書籍_鬼時短: 電通で「残業60%減、成果はアップ」を実現した8鉄則_小柳はじめ
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◆電通の時短改革「社長特命」から2年間の激闘で学んだすべて◆効率化、働き方改革、生産性向上、新規事業……あらゆる改革に効く1カ月で「10万時間」削減の全手法を初公開!
現場が改革に抵抗する「本当の理由」を知ることが、あらゆる改革の第一歩となる――
超「具体的・実戦的」な「23のやることリスト」と「58のチェックポイントリスト」つき!
JTC向けの改革処方箋で、泥臭く、綺麗事でない点が面白く読めた。コンサルタントはこうは書かない
JTCには強大な力を持つ「現場」があり、ここを敵に回しては改革は成功しない、ということを丁寧に論じている
日本のビジネスパーソンに面々と受け継がれるビジネススキル、それは「面従腹背」です。
このためにも「責任は上が持つ」というかたちでの「トップダウン」は必要
改革プロセス・根回しの時間を「時短」してはいけない
「現場」に対して「無駄な業務を減らすためにリストアップしてくれ」という依頼は愚の骨頂
(メンバーシップ企業の)社員は「職場での村八分」を恐れている
「私は実はパソコンは苦手なのです」と言いたい社員は居ない。(が、パソコンが苦手、レベルの社員は少なからず実在する)
頭の良い人は「抽象的な話・本質的な話」をするが、そういう話の理解度は社員によって大きく異なる
日本人にはトランスフォーメンションは向いていない
社員にお願いする時は「ちょっと頑張ればできること」に刻んでお願いすること。改革者、管理者にこの「小分け」スキルが足りていない
大半の社員のスキルレベルと、経営者の想いはすれ違っている。まずは「キータイピング」ができない人が多い、という現実を経営者はわかっていない。そこをプライドを傷つけない形で改善の要望を出す
電通の時短運動の原因となった高橋まつりさんの事件については、本書でもう少し真摯に書いてもいいのではないかな、とは思った
とはいえ「JTCで改革をする」人には読む価値のある、類書が少ないタイプの本であるとは思った
2024/11/3