書籍_警視庁科学捜査官_服藤恵三
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地下鉄サリン事件、和歌山カレー事件、ルーシー・ブラックマン事件……日本中を震撼させた凶悪犯罪に対して、科学的知識を駆使し、わずかな痕跡から謎を解き明かしてきた男がいた。刑事とともに捜査の最前線に立ち、「科学と捜査の融合」を志した日本初の「科学捜査官」が綴った、息をのむような戦いの日々と、貴重な歴史的記録。
はらふじさんとお読みする名前
本筋とは少し違う感想になるが、「人事」異動に対する色々な想いが書かれているのが印象的だった
苦しいキャリアを述べたあとの、あとがきの冒頭。
人にはそれぞれ、行き着くレベルがある。すぐに伸びる人。ゆっくり伸びる人。いろいろいるよ。でもね。そのうちみんなプラトーになり、必ず壁にぶちあたるんだ。 この壁をすぐに乗り越える人、なかなか乗り越えられない人。やっぱりいろいろいるよ。この時期が長いか短いか差が付いていく。でも必ず乗り越えられる。どうしても乗り越えられなかった人は、その高さで生きる人だったんだよ。人生はうまくできてるね」東邦大学医学部の伊藤隆太教授には、さまざまなご指導をいただいたが、こんなお話が心に残っている。
後藤田五訓は後で有名になったが、後藤田氏ご本人は「あれはよく覚えていない」と言っていたらしい
また、日本の警察組織が真摯に働いていることへの誇りがあり、同じ日本人として感謝するばかり
平成に入ってから、逮捕容疑を否認する被疑者が増えた、とのこと。これを著者は嘆いて記載しているが、令和の今はそれどころではない。。
2025/8/2