書籍_トリニティ組織 人が幸せになり、生産性が上がる「三角形の法則」_矢野和男
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社員が幸せで、生産性が高い組織は、人間関係に「三角形」が多かった!1兆件・21年間のデータ解析から導かれた科学的組織論。
トリニティ組織というシンプルなアイデア。物理学の方ならではの「シンプルな統一的説明理論」アプローチで、とても説得力ある。
そして実証研究に基づくものである。
Aさん・Bさん・Cさんが、V字でなく、三角形になる時に、強くなり、幸せになる。
V字の関係は、仕事の関係、タスクの関係
三角形になるためには「用事」以外の関係が大事だ
つながり、「身体運動(シンクロ・同期・一体感)」、「感情」の三つのトライアングル
学習の場である教室での生徒同士の、同調・シンクロがすごく大事だということもデバイスを使った研究で実証されている
人間は周りから影響を受けるのだから、周りとの関係性で頭の良し悪し、パフォーマンスが左右される。もっと関係性に目を向けよう
矢野さん科学者として、性格のビッグ5理論に重きを置いているのは印象的だ
自分もしっかりこのビッグ5理論を勉強していきたい
また、SNS社会へ警鐘も強い。コンテンツが悪いというのではなくて、営利企業がページランクを決める、その結果がべき乗的になり、格差を拡大する装置。V字型のつながりを生むだけで、小さな三角形を作れない。
SNSの問題は、「コンテンツではなく(スケールフリー)ネットワークそのもの」
オンラインかリアルかは大きな問題ではないが、オンライン会議で画面ONにしないのは、間違っている、と明快。人間の相互作用・関係性を重視する立場から。
オンラインかリアルという二者択一の議論よりも、関係性が三角形にできているか?が大事なんだろうな、と思えた。こういう本質的な収穫は嬉しい
2025/8/17