書籍_スピノザの診察室_夏川草介
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雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、 一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。 哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。
ファンタジーな感じだけど、京都の街が多少なりとも眼に浮かぶ自分にとっては、リラックス読書に最適
ちょっとセリフで話させすぎな気もするけど、割り切って読める
京都の風景、文化に興味がある読者には最高のエンタメ
著者もそれを分かって書いている
キャラクター小説で、たとえば、池波正太郎先生の、剣客商売を彷彿とさせるところがある
いかにも、映画か漫画に出来そうだな、と思っていたら「映画化」は決定らしい
隠遁生活を送る、実は腕の立つ剣豪が、子どもを守りながら、街に尽くす。日本人の理想像なのよね
実際、池波正太郎という文字が出てくるし
仮称 洛都大学の医学部の雰囲気、ヒエラルキーがきついところ、とかもエンタメ小説として面白い
ハードカバーで購入したが、本の装丁などにも関係者の想いが行き届いている感じがある
2026/4/29