IT時代の実務日本語スタイルブック:山本ゆうじ、ベレ出版(#0069)
06. IT時代の表記法
▾ 【内離ルール】内容とレイアウトを分離する。
• 空白文字でレイアウトを調整しない
• 文の途中で改行しない。
• 改行は段落の最後に入れる。
• 半角及び全角文字間には半角スペースを入れない。
• 数字は半角で。
07. 文の組み立て
▾ 簡潔に、論理的に書く。
▾ 【百半のルール】100字を超えたら、2文にする。
• 字数計算(P183)
▾ 百半物差し ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
• 【文の重先ルール】重要な語を最初に持ってくる。
▾ 修飾関係を整理する。
▾ 主語と動作主体
▾ 動作主体を一貫させる(主語の有無にかかわらず) • 主語は省略した方がはっきりするときもある。
• 能動態で動作主体をはっきりさせる。
• 「は」や「が」は1回/1文
▾ 言い換えのテクニック
• 名詞を動詞に
• 明快に
• 具体的に
▾ 簡潔に、柔らかく
• することができます、できる可能性があります、可能です → できます
• 必要がありません → 不要です
• 最新と異なる → 古い
• おける → での
• おいて(は)、ついて(は)、関して(は) → では
• するものとします、することとします → します
• 指示語を明確に(それ、これ):指示する内容の直後に置く。
▾ 日本語コーパス
• Googleブックス(P116)
• 青空文庫
▾ チェックリスト(P119)
• 1文が100字以内か?
• 動作主体が一貫しているか?
• 重要な語を文の始めに持ってきているか?
• 受動態を使いすぎていないか?
• 読点(、)の利用する。
• 名詞を動詞にするとわかりやすくなる。
• 意味のまとまりが離れすぎていないか?
08. 記号の意味と使い方
▾ 全角と半角
▾ 基本的に全角
• 全角記号は、?!:()[]/
▾ 半角は
• 英数字
• .,(原則として使用しない)
▾ 読点の打ち方
• 句読点(。と、)(.,は使わない)
▾ 読みやすくなるように打つ。
• ひらがなが連続して読み難い時
• 「は」や「が」の後に打つ(「は」や「が」は1回/1文)
• 名詞を並べる時
• 修飾関係を明確にする時
▾ 様々な記号の機能
▾ カッコ
• カギカッコ「」:いわゆる、強調
• 二重カギカッコ『』:本の題名
• 二重山カギカッコ《》:絵画や彫刻の題名
• ’”:原則、不使用
• 【】、〈〉など、意味を明確にして使用する。
▾ コロン
• コロン(:全角):ある事柄とその具体的な内容
• セミコロン(;):原則、不使用
• ダッシュ(―):句と句との間に入れ,接続することを示す
• 三点リーダー(…):省略
• スラッシュ(/全角):または
09. ひらがなと漢字のバランス
• 漢字表現とひらがな表現:P134表
• 送り仮名:本則『新聞社の用字用語集』
10. カタカナの扱い方
• むやみに使用しない(用語集が必要)
• 名詞以外は使用しない
▾ 【分書ルール】カタカナ複合語は分かち書きをする。
• 半角スペースで(P148表)
• 人名表記も分かち書き
• 音引きは省略しない(長音記号ー)
11. 文書の構成法
• 【段落の重先ルール】
▾ 文をつなぐ接続詞(P160表)
14. 字数制限ダイエット
• 【字限ルール】読み手の時間は有限
• 類義語辞典の活用
▾ 文章の削り方
• 内容に優先順位を付ける。
• 重複を削る。
• 重要度で取捨選択する。
• 文脈でわかる事は省略する。
• 簡潔な表現にする。
▾ チェックする。
• 読み直す。
• 100字以内/1文が守られているか?
• 音声読み上げ(音声校正)
18. 12の基本表記規則(別紙)
19. 用語集:基本ルール&用語(別紙)