エリオット波動
まとめること
エリオット波動とチャートの型(ペナント、フラット、ショルダーなど)
TerakoyaFXの逆張りのパターン
https://gyazo.com/fb5eb31c38951b7f81c2499ee06f165e
1.波動の基本構造
https://gyazo.com/8c515126c269815f1f0d65908dc9b6a8
推進5波動、修正3波
table:5つの基本波形
推進波 インパルス、ダイアゴナル
修正波 ジグザグ、フラット、トライアングル
https://gyazo.com/9907f8cd358fd3e3b9144198013b2627
2.5つの基本波形
インパルス
5-3-5-3-5(※1)の5波構成
① 2波は1波の始点を割り込まない
② 1波、3波、5波の中で3波が一番小さくなることはない
③ 4波は1波と重ならない(いくつか例外もあり)
副次波3波はインパルスになる
出現位置
推進派の1波、3波、5波
ジグザグのA波、C波
フラットのC波
※1 「5-3-5-3-5」は、「推進波ー修正波ー推進波ー修正波ー推進波」であることを表す。推進波は5波構成、修正波は3波構成であることから、このように示される。「3」には、5波構成の修正波であるトライアングルも含まれる。
ダイアゴナル
5-3-5-3-5、または3-3-3-3-3(修正波が5つ連なる)の5波動構成
振り幅が徐々に小さくなりながら上下のどちらかに突き出すエッジ型
振り幅が拡大する拡大型ダイアゴナル(エクスパディングダイアゴナル)もある
通常は、4波が1波の範囲に食い込む
インパルスの3波としては出現しない
推進波(5)はインパルスかダイアゴナル、修正波(3)はジグザグが基本だが、その他の修正波になる可能性もある。
出現位置
インパルスの1波、5波
5-3-5-3-5型ダイアゴナルの1波、5波
ジグザグのA波、C波
フラットのC波
種類
リーディングダイアゴナル
1波、A波のダイアゴナル
確認後、押し目買い、戻り売りが有効
エンディングダイアゴナル
5波、C波のダイアゴナル
完成すると、比較的早い動きで反転し、少なくともエンディングダイアゴナルのスタート地点まで戻ることが多い。
拡大型ダイアゴナル(エクスパディングダイアゴナル)
上下線が拡大するダイアゴナル
ジグザグ
5-3-5の3波動構成
修正波の最も基本的な形で、最も修正のエネルギーの強い波形
始点と終点が、それぞれ明確に切り上げる(切り下げる)形になる
インパルスージグザグーインパルス が基本。B波はフラット、トライアングル、複合修正波になることも
出現位置
修正波の波形が出現する可能性のある箇所すべて
比較的出現しやすい箇所
インパルス2波
フラットのA波、B波のいずれか
3-3-3-3-3ダイアゴナルの各波
5-3-5-3-5ダイアゴナルの2波、4波
トライアングルの各波
フラット
3-3-5の3波動構成
横ばいの修正波
種類
レギュラーフラット
C波の終点がA波のそれを少しだけ超える
C波巨大化フラット
C波のインパルスが延長
横ばいの修正波というよりはジグザグに近い
拡大型フラット
A波<B波<C波 と大きくなる
レギュ―ラフラットよりも出現率が高い
推進波の終点(オーソドックスな高値)よりもB波終点が高くなる
だましのような動きになる
ランニングフラット
拡大型フラットになりかけて、最後のC波終点がA波終点を超えられない
メジャートレンドの方向への圧力が強い中での修正時に起こる
修正波の中のアクション波
B波はA波との間でオルタネーションの関係になりやすい
出現位置
ジグザグと同様
トライアングル
3-3-3-3-3の5波動構成
修正波であるからAーBーCーDーEと数える
1波で価格的な修正は完了し、2波以降は時間的な修正
AーCラインとBーDラインが収束する
種類
上昇型トライアングル、下降型トライアングル
拡大型トライアングル(エクスパディングトライアングル)
ランニングトライアングル
C波は複雑化・長期化することがある
フラットや複合修正波になるなど
E波はしばしばスローオーバー、ときおり延長する
A~E波のいずれかがトライアングルになる
出現位置(最後のアクション波のひとつ前の波として出現しやすい)
インパルスの4波(2波にはほとんど出現しない)
ジグザグのB波
フラットのB波(珍しい)
トライアングルのE波
ダブルスリーのX波やY波
トリプルスリーの2つ目のX波やZ波
トライアングル完成後の動き
インパルス4波でトライアングルが出現した場合、それに続く5波は素早い動きの「スラスト」という波になりやすい
スラスト
インパルスにもダイアゴナルにもなる
トライアングルの一番大きな副次波の大きさと同程度進む
非常に強い相場では、スラストではなく、延長波になる
つまり、トライアングルに続く5波がスラストを超えるような動きになれば、5波が延長する可能性が高いということ
複合修正波
ジグザグ、フラット、トライアングルなどの修正波がX波というつなぎの波動によって2つないし3つ連結した形の修正波
修正波の連結は、最大で3つまでとされている
急勾配の複合修正波
X波を介してジグザグが2つか3つ連なる
ダブルジグザグ
トリプルジグザグ
横ばいの複合修正波
X波を介して修正波が2つか3つ連なる
ダブルスリー
トリプルスリー
波動構成
ダブルジグザグ、ダブルスリーは3-3-3(3-1-3)
トリプルジグザグ、トリプルスリーは3-3-3-3-3(3-1-3-1-3)
各波形の副次波
3.8つのガイドライン
波の延長
インパルス1波、3波、5波のいずれかひとつが巨大化しやすい
延長した波は、他の2つのアクション波に比べてかなり大きくなり、その各副次波は巨大化して他の2つのアクション波と同じ階層の波と考えても遜色ないほどの大きさになる
最も延長しやすいのは3波
「3波の3波」は大きな動きになりやすい
third of a third
次に延長しやすいのは5波
5波が延長する場合は、その副次波の5波も延長するケースがある
修正波における延長
トライアングルの副次波がトライアングルに
ジグザグ → 修正幅が不十分 → ダブルジグザグ or トリプルジグザグ
修正が時間的に足りない → ダブルスリー or トリプルスリー
フェイラー
インパルス
3波の終点を5波が超えられない
3波が延長した後の5波で起こりやすい
その他のフェイラー
5分足や1分足のダイアゴナルでも起こることがある
ランニングフラットのC波
波の均等性
インパルス1波、3波、5波のうち、いずれか2つの波が「変化率」「時間的長さ」の両面で同程度になりやすい
オルタネーション
同じインパルスの副次波の2波と4波が別の波形になりやすい
同じフラットの副次波のA波とB波が別の波形になりやすい
チャネリング
インパルスが2本の平行線の間に挟まるように形成されやすい
スローオーバー
5波終点がチャネルを超える
予兆
出来高の増加
4波終点がサポートを割れる
ダイアゴナルやトライアングルなどの収縮型のケースでもしばしば起こる
2つのディグリーのチャネルでトレンド転換を探る
出来高
プライマリー(2~3年)より小さな階層の波において
5波の出来高は3波の出来高より小さくなる
3波と同程度、もしくはそれ以上になる場合は、5波の延長を示唆する
修正波の出来高は時間とともに減る傾向がある
比率関係
インパルスの1波、3波、5波の大きさがお互いに0.618、1.618などのフィボナッチ比率の関係になりやすい
1.アクション波同士の比率関係
3波の大きさのメドは1波の1.618倍か、2.618倍、4.236倍になる
5波延長、1波延長の場合の比率関係のガイドライン
ジグザグ、ダブルジグザグ
A波:C波が基本は1倍。そうでなければ0.618倍か1.618倍。W波:Y波も同様
エクスパンデットフラット
A波:B波が1:1.236 or 1.382、A波:C波が1:1.613 or 2.618
トライアングル
A:C:Eが、1:0.618:0.382
2.インパルスが4波で分割されたときの比率関係
4波終点を基本として、4波始点から4波終点の範囲で変化する
0.618:0382 、もしくは 0.382:0.618 の関係になる
3.修正波の深さの比率関係
比率関係が重なる地点は相場の転換点になりやすい
修正波の深さ
インパルスの4波による修正波、3波の副次波の4波がメドになりやすい
5波が延長した場合、それに続く修正のメドは延長波の副次波2波終点近辺になる
インパルス2波
1波:2波が1:0.618 or 0.5
インパルス4波
3波:4波が1:0.382
ジグザグB波、ダブルジグザグX波
A波:B波が1:0.618 or 0.5
波の個性
1波~5波、A波~E波の各波ごとに特有な波の修正
1波
投資家の大半が「まだ下降トレンドが続いている」と信じている中で起こる波
「一時的な上昇に過ぎず、どうせ下降トレンドに戻る」という弱気が続くなかで起きる波
「土台づくり」といえる波だが、2波によって大きく修正されてしまうことも多い
出来高の急増、上昇銘柄数が多くなる などのトレンド転換の兆候もちらほら出てくる
下落の副次波がフェイラーだった場合、それに続く1波が大きくなることもある
2波
弱気が多く「また安値を更新してしまうのでは」という恐怖心が広まる
その結果、価格的に深い修正になりやすい
3波
1波、3波、5波というアクション波の中で一番大きくなることが多い
4波
横ばいの修正波になりやすい
フラット、トライアングル、複合修正波になりやすい
5波
投資家心理が強気に傾きやすい
安易な強気に多くの投資家が陥りやすい
3波が延長した場合、5波は1波と同程度の大きさになりやすい
3波がかなり大きくなった場合には、5波がフェイラーすることもある
1波も3波も延長しない場合、5波が延長することがある
出来高
プライマリー階層以上の連続した波では5波が最大になる傾向
小さな階層では5波の出来高は3波のそれより小さくなる
A波
投資家心理はまだ楽観が大勢を占めている
ファンダメンタルズ面でも好材料が続いて出てくることが多い
5波がダイアゴナル、フェイラー、延長など、天井を示唆する形を形成してから下降し始めた場合、下降トレンドの最初のA波に突入した可能性が濃厚になる
A波が3波動(ジグザグ・フラット)で終わる
AーBーCで3-3-3のフラット、AーBーCーDーEで3-3-3-3-3のトライアングルあたりが濃厚
複合修正波の可能性もある
A波が5波動(インパルス・ダイアゴナル)
5-3-5のジグザグが濃厚
B波
「まやかしの波」→ 投資家に判定を誤らせるような性質を強く持っている
「トレンドが再開した」と考えてしまう
AーBーCがフラットの場合、B波はA波始点かそれ以上まで戻す → 余計に勘違いしてしまう
C波
インターミディエイト以上のC波は、大きな下落になりやすい
B波までの楽観が打ち砕かれるような動きになる
5分足以下のC波はそれほど大きくならないことも多い
C波がフェイラーとなりB波を超えられないケースもある
トライアングルのC波は複雑化したり長期化したりすることが珍しくない
D波
トライアングルの4波目
トライアングルのC波は横ばいの波であることが多く、投資家の多くは「再度トレンドがくる」と考えている
D波では投資家心理が再び強気に傾くが、トレンドが続かない
E波
その動きの方向を裏付けるようなファンダメンタルズ的な材料が出てくることが多く、その方向に動きをつづけるという投資家の確信を強めがち(だまし)
E波でサポートやレジスタンスをブレイクする(スローオーバーする)こともある(だまし)
4.エリオット波動のカウントの事例
カウントの手順
1.大きな値動きを見て波を大雑把に区切る
数年~20年程度の波動から確認していく
際立った高値と安値を確認
波動の区切りポイントになっている可能性が高い
フェイラーや拡大型の修正波で、そうならないこともある
2.推進波か修正波か、どんなは経過を想定し、副次波を点検していく
トライアングルやダイアゴナルを探しておく → 大きなヒントになる
カウントを点検していく
為替、商品、個別株のエリオット波動
エリオット波動は株価指数の値動きを観察・研究することで導かれた理論
基本的には株価指数に対して当てはまるもの
為替、商品、個別株でも当てはまることが多い(市場参加者の心理的な作用によるものだと思われる)
注意点
株価指数についてはどんなに長期のチャートであっても当てはまる
為替や商品については長期になるほど当てはまりづらい
株価は超長期的に上昇トレンドが形成される(発展し続ける)と考えられる
為替や商品はそうとは言えない
プライマリー波、サイクル波では、前後の波とは関係なしに3波であったり5波であったりする
5.シナリオ想定の基本
6.トレード戦略
できるだけ大きい波動の完成を狙う
インパルス4波終点超えでエントリー
7.エリオット波動の源流
ダウ理論
1.平均株価は全てのニュースを織り込む
2.トレンドには3つの大きさの種類がある
プライマリー・トレンド:1年以上
インターミーディエイト・トレンド:3週間~3ヶ月程度
マイナー・トレンド:3週間未満
3.主要トレンドは3段階からなる
3段上げ、上昇5波
4.平均株価はお互いに確認し合わなければならない
関連性が高い指数同士がトレンド発生、トレンド転換しているということを確認する
5.トレンドは出来高でも確認される必要がある
推進波で増加、修正波で減少
6.トレンドは明確な反転シグナルが発生するまでは継続していると考える
フィボナッチ数列
推進5波、修正3波 → 5と3がフィボナッチ
合計の8 → フィボナッチ
5+3+5=13 → フィボナッチ
5+3+5+3+5=21 → フィボナッチ
21+13+21+13+21=89 → フィボナッチ
フィボナッチ比率
table:フィボナッチ比率
0.236 0.382 0.618 1 1.618 2.618 4.236
黄金比
1:1.618、0.382:0.618
フィボナッチ時間数列
景気サイクル
メモ
主役はあくまでもインパルス。インパルスを捉えるために、修正波を精査していく。
用語
副次波 ある波動を構成する小さな波のこと。どんな波も、3波、5波、もしくはそれ以上の波で構成されている。
雑感
ダイアゴナルとトライアングルの判別が難しそう