遺伝的アルゴリズムを用いたファミコン風音楽自動編曲システムの生成
◎田原花蓮, 植村あい子, 北原鉄朗(日本大学)
本研究は既存のポピュラー音楽をファミコン風の音楽に自動編曲することを目的としたものである.ファミコン音楽は最大同時発音数が 4 音までという制約が決められているため,音を削除しなければならない.そこで各パートに対して適切な音削除が行えるよう,各パートに対して音を簡略化する「変換ルール」を複数設計し,遺伝的アルゴリズム (genetic algorithm:GA) を用いて最も相応しい変換ルールをパートごとに決定していく手法を用いてファミコン風音楽の生成を行った.MIDI ファイルを用いてファミコン風アレンジを行い,主観評価と客観評価に分けて評価実験を行った.主観評価では,プロの作曲家に評価(1 から 7 の 7 段階)してもらったところ,リズムの自然さについては,変換ルールありで小節ごとに GA を行ったアレンジ 1 では平均 5.8 が得られた.一方,主旋律とベース以外のパートの選び方の妥当性については,ランダムよりも低い結果になるなど,課題が残った.客観評価では,変換ルールありで小節ごとに GA を行ったアレンジ 1,続いて変換ルールなしで小節ごと GA を行ったアレンジ 4 が総合的に高い評価が確認できた.
なぜファミコン風音楽は人気なのでしょう。ノスタルジー? mmina.icon
サカモト教授の影響は大きそう。mmina.icon
あとで生楽器演奏されたファミコン音楽を本システムにかけて,どれだけ元のファミコン音楽に戻るかな(橋田:福公大)
生楽器アレンジ(吹奏楽とか)の方の改変が激しくてあんまり戻らない(北原)
初期DQなら戻って良さそうなんだけどなぁ...サンプルあったら聞きたい(橋田)
すぎやまこういち先生の曲をどうファミコンに落とし込んだか、という記事をどこかで見た記憶があるのですが、どこだったか探しても出てこない……mmina.icon
ISMIR 2019: LakhNES: Improving multi-instrumental music generation with cross-domain pre-training