身体的制約を利用した操作困難なマルチタッチインタラクションの提案
◎井上美奈, 栗原一貴(津田塾大学)
本研究ではスマートフォンやタブレットなどの端末において,マルチタッチを利用することで身体的制約によりあえて操作困難になるインタラクションを提案する.具体的には,「長時間タッチの継続・維持が困難なボタンの位置・動き」と「1 人だと同時タッチの完遂が困難なボタンの配置」の 2 つである.前者は 3 個のボタンの配置・動きについて 4 種類用意し,それぞれの難易度や疲労度などを比較検証する.そしてこれらについて長時間スマートフォンを使い続けてしまう習慣の改善やタッチ継続を課すゲームコンテンツへ応用するシナリオを示す.後者は 10 個のボタンの配置として,2 人以上なら自明に簡単であるが,1 人でタッチする際に難易度が異なる「順湾曲配置」,「直線配置」,「逆湾曲配置」の比較検証を行う.そしてこれらを情報システムの同時使用ユーザ数の簡易認証や身体を利用した 1 人用パズルコンテンツとして応用するシナリオを示す.
デモ動画(タッチ完遂が難しい、とタッチ継続が難しい、のうち、前者のもの)
https://youtu.be/z3HWaQ8GElY
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意地になって頑張って長時間視聴したりして……嫌がらせ的な使い方もあるでしょうけど、やっぱりポジティブに使いたいような気もします。エンタテインメント応用としては指姿勢で頑張り度合いを測ってシナリオ分岐するとか。mmina.icon
そうですね。今回は「難易度に差をつけられるか」を主題にしたので、その応用先をポジティブにするかネガティブにするかは使い方次第かと思います。結局厳密性はそれほど高くないので、カジュアルな応用が向いていて、エンタテインメント応用が最も適していると個人的には感じます。(共著者 栗原)
指の自由がきかない人には辛い。私、持病のため体調が悪いときはキツいかも。mmina.icon
指ツイスターはみんな言ってる? mmina.icon
インタラクションの時にその話した記憶がある..(くらもと)
でしょうね、みんな言いそうmmina.icon
操作難度を上げて、という話に一般化すると色々と被る事例がありそう。指である、というところに拘ると良いのかな。mmina.icon
足指も使うと強引に複数人の代わりができたりしそう.(はだ)