正しい押弦を行うためのギター練習支援システム
◎古庄優樹, 北原鉄朗(日本大学)
コード演奏練習はギターの練習項目として重要であり,コード演奏では決められた指の形で各弦を十分に押さえる必要がある.また,その際に指が隣の弦に触れてしまうと,その弦がミュートされてしまい,それを防ぐ必要がある.そこで本研究では,ギターにセンサを取り付け,ギターの弦を押さえた時に正しくギターコードを押さえられているかどうかを判定して,視覚的にユーザにフィードバックする支援システムを開発した.評価実験は短時間のものと一定期間貸与する 2 種類を行っており,通常のギターのみでの練習と比較して本システムのフィードバックが有用性であることが示された他,一定期間継続利用することで能力向上が確認できた.
*作成した,システム搭載ギターの外観を載せておきます。
https://scrapbox.io/files/605155087883b100223efb97.png
ご,ごついw(橋田:福公大)
(長嶋)これではストローク奏法はできないか・・・(^_^;)
・質問できますか?発表の途中で、ギタリストに親指の位置を変えると押さえ方がかわる、といったコメントをもらったとありましたが、それはどのように活かせましたか?(発表聞き逃したかもしれません)(キヤノン栗山)
>>自分の指基準になりますが,そのように押さえ方をかえることで,力の入る向きが変わるので,接触位置センサが検知する値から「押さえている」と判定する幅を決める際に活かさせていただきました。
>ありがとうございます。そうすると、被験者ごとに親指の位置を検出して(目で見て?)判定値を変えたということでしょうか?
>>親指の位置の検出は,正しい音が出るフォームで押さえている時にセンサから検出される値(数値で)を元に判定値を設定しています。被験者実験時には,被験者ごとには設定を行っておらず,自身のフォームが元になった設定のものを利用してもらいました。
>分かりました。検出はできるものの、今回の実験では決め打ちでやったということですね。ありがとうございました。以上です。
- 正しく押弦できなければ発音しないとすると、ブリッジ側に載せて各弦独立で拾うピックアップ(RolandやFishmanが出してるような)でも実現できそうな気がしました。もし可能ならシステムを載せるギターの個体の特性への依存をなくせるのでは。(奥村)