仮想同行体験システムの構築に向けて人間関係性を考慮したユーザインタフェースの提案
◎豊田翔護, 竹川佳成(公立はこだて未来大学), 松村耕平(立命館大学), 平 田圭二(公立はこだて未来大学)
本研究の目的は,仮想同行体験を支援するためのワンマンライブレポートシステムにおける人間関係性に基づいたシステムインタフェースの提案である.仮想同行体験とは,遠隔地にいるクライアントが現場にいるレポータの補助を受け,あたかもレポータと一緒に行動しているかのような体験のことを指す.実験を通じて先行研究システムの問題点を明らかにし,システムの改善を提案・実装した.先行研究システムは設計の都合上,坂道や階段など高低差のある場所での使用に問題があった.本研究ではシステムのフローを見直すことで,システムの小型軽量化をし,高低差のある場所での使用を容易にした.また先行研究システムは画面割切替インタフェースに,搭載ボタンの多さや画面割の種類の多さといった問題もあった.本研究ではユーザ間の人間関係性に着目することで,仮想同行体験に必要な画面割の厳選し,画面割切替インタフェースの改善を実施した.
ポケレポJOINを見たことがないのですが,どういう特徴がオンラインツアーなのでしょうか?
(豊田回答) ご質問ありがとうございます。本システムの特徴は「単独」で「高品質」なかつ「視聴者と意思疎通ができる」オンラインツアーが提供できることです。視聴者がレポータと意思疎通を取れるという点は、視聴者にあたかも観光地に赴いているかのような体験(仮想同行体験)を与える要因として、最も重要な点だと考えています。
継続的に進化していますが、視点切り替えはレポータが主体なのですよね。もう一つのアプローチとして、全周囲カメラ映像を視聴者が好きな視点で見るというのもありますが、どちらが良いかは配信の対象次第でしょうか。レポートという観点ではレポータの役割が重要ですが、「同行」という観点では、レポータは位置を制御して、何を見るかは視聴者が選択するというのもあると思います。mmina.icon
(豊田回答)貴重なご意見ありがとうございます。新たな着眼点を得ることができました。大変感謝いたしております。