ダンスの質的評価に関する視線の分析
◎劒持若菜, 河瀬彰宏(同志社大学)
本研究では,ダンス評価時における視線計測実験を実施し,AIST Dance Video Databace の映像を用いてダンス経験者と未経験者のダンス評価時の注視傾向を比較した.注視部位の時間に対して統計的検定を実施した結果,注視部位とダンス経験に関連があること,経験者が頭部や手先を注視する傾向にあること,未経験者が胴体など身体の中心に近い部分を注視する傾向があることを明らかにした.
全国大会のジャンルはなんでしょうか?tsuchida.icon
男性・女性の差が大きそうな気がするのですが,被験者が女性のみというのが気になります.顔を隠すなどの処理はしているのでしょうか?tsuchida.icon
AIST Dance Video Databaseは正面以外のダンスもたくさんあるので,他のアングルの場合どうなるか気になりますtsuchida.icon
ご質問,ご意見ありがとうございます.発表者(劒持)が回答いたします.
性別による差については,ご指摘のとおりで,先行研究でも人物注視における男女差が明らかにされています.実験規模の関係で女性のみを実験協力者として実施しましたので,本来であれば男性も同数の協力者を確保して実施・検討するべきだと考えています.
今回は,注視部位が特定しやすいなどの理由で正面のみを用いたのですが,実際のダンス競技会や大会,コンテストでは横から投票権を持つ観客が見ていることもあると思いますので,さまざまなアングルについて検討することも必要だと思います.貴重なご意見をありがとうございます.
詳細に説明いただきましてありがとうございました!今後の調査も非常に楽しみにしております!tsuchida.icon