July 2014
July 18, 2014
パソコンで健康を害さないために
知財人は、パソコンを使って文章を沢山書く。筆者は、東芝のTOSWORD JW-1という卓上ワープロを1983年から使い始め、その後、シャープのワープロ、NECのPC−9800シリーズやDOS-Vで動くワープロソフトで文章を作成してきた。今年で31年目にもなる。一日10時間ぶっ続けに文章を作成していたこともある。
そうしているうちに、両手が腱鞘炎になり、ひどい肩こり腰痛に悩まされるようにもなった。手足や肩、後頭部のしびれるようになった。
ワープロやパソコンの弊害である。今日は、そのような弊害を排除して、健康を我意さないようにするための方策を2つご紹介したい。
その方策は、成蹊大学の塩澤一洋先生推薦方法。
★第1は、立ったままでのパソコン操作。ディスプレイは高く。Wにして一つは目の高さにすると良い。これで、背筋、腰が伸び、猫背にならず腰を痛めずにすむ。しかもキーボードは2つにして、両手が肩の幅で開くようにする。肩が前に出ず、胸が開く。
写真は、塩澤先生の研究室
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★第2は、親指シフトによる入力
ローマ字入力に比べ、入力のためのストロークが57%に減るとのこと。
しかも、指(特に小指)を動かす範囲がローマ字入力に比べ狭くてすむ。
極めて合理的。
詳細は、塩澤先生のブログに詳しいので、そちらを参照してください。
Posted by pattom on July 18, 2014 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (0)
July 16, 2014
スティーブ・ジョブズの名言から学ぶ知的財産権法(1)
知的財産権法を学ぶには、事例を見ながら体験的に学ぶことが望ましい。対象となる知的財産は、無体財産ともいわれ、触る事のできないもの(intangible)で、実感しずらいものだからである。
そこで、適当な事例を選んでその都度例示しながら説明することがよく行われるが、ここでは、スティーブ・ジョブズという希有な才能の活動を通じて知的財産法について学びたいと思います。
記事を書くにあたり、かつて、このブログで、スティーブ・ジョブズの知財という記事を数回掲載したことを思い出し、彼の足跡をたどって、知財戦略のあり方を検証しつつ、知的財産権法について考察するならば、知的財産権法の理解を容易にするであろうと思い、スティーブ・ジョブズの名言から学ぶ知的財産法、を掲載していくこととしました。
企業が事業を成功させ、維持していくには、競争優位性を確保し、それを維持していかなければなりません。ハーバード大学経営大学院教授で経営学者のマイケル・E・ポーターは、競争優位を創出するための 3 つの基本戦略として、競争相手よりコストを下げる「コスト・リーダーシップ戦略」、 競争相手以上の付加価値を提供する「差別化戦略」、競争範囲を狭く限定してその市場における優位性を創出する「集中戦略」を提唱していますが、知的財産は、狭義には「差別化戦略」の源泉となり、広義には「コスト・リーダーシップ戦略」「集中戦略」にも通じるもので、広く競争優位に資するものであります。
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知的財産を自社の競争力の源泉として経営戦略の中に位置づけ、 それを事業活動に組み入れることを「知財経営」と言いますが、これを簡単に言うと「知財によって競争力を確保・維持・強化する経営手法」(中小・ベンチャー企業知的財産戦略マニ ュアル:経済産業省・特許庁)とも言えます。
スティーブ・ジョブズは、これを端的に以下のように述べています。
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スティーブ・ジョブズが、事業や商品の創造面において「知財」を意識したことは、明らかです。しかし、彼が、「知財リスク」を想定していたかは、疑わしい部分があります。その意味で「知財経営」を意識していたかは不明です。
ただ、スティーブ・ジョブズの足跡、発言を知るとき、かなり知財的発想をしており、経営的にも、また、知的財産戦略という視点からも学ぶべき点が多いことは確かです。
それでは、これから、彼の足跡をたどりながら、知的財産法を学んでいきましょう。なお、知的財産は、属地主義に基づき、各国で定められた国ごとの法律で保護されるもので、スティーブ・ジョブズの発明等は、アメリカ法での保護が中心となり、必要に応じて我が国に出願され登録された場合のみ、日本法で保護されるわけです。ここでは、日本の知的財産権法を学ぶことを中心としますので、スティーブ・ジョブズの知財を日本法で保護する、という立場を想定しての解説になりますこと、ご了解下さい。
Posted by pattom on July 16, 2014 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (0)