挿花と知財 September 23, 2005
司馬遼太郎が考えたこと1(新潮社)に「花のいのち」というエッセイがある。
ある面会人に、「ほのかな美しさ」を感じるが、それがなぜか分からない。二度目に会ったとき、それがアクセサリーに起因していることに気付く。アクセサリーだけで美しさは出ないだろうが、それがあったから美しさを誘発したのであろう。
氏は、「家屋内部のどこかで、ひそやかな存在を保ちつつ、色と香りを雰囲気の中に融かしこんでいる一挿しの花」も同じと考え、「花のいのちとはそうしたもの」という。
知財も似たようなところがあるように思える。