コンセプトワーク・・「きずな」システム January 17, 2007
January 17, 2007
発明創出や把握、それに伴う特許明細書の作成は、コンセプトワークである。
どのようなコンセプトにするかで、発明が変わる。例えば、競走するための早い車というのと、家族で仲良く出かける車というのとでは、車の設計は自ずと異なる。
そうすると、どういうコンセプトを設定するかが重要となってくる。
そんなことを思っていると、朝のNHKの番組から、「きずな」という言葉が聞こえてきた。この言葉、ノンフィクション作家であり評論家の柳田邦男氏によると、日本独自の言葉で、英語にはない言葉だということである。国語辞典によると、「人と人との断つことのできないつながり。離れがたい結びつき。」(大辞泉)
だそうだ。
この話題は、阪神淡路大震災以来、各地の震災復興支援を行ってきたNPOの支援団体の方々の活動ぶりをNHKが取材し、その中で重視している言葉として紹介されたものだ。
柳田氏は、「交番」がシステムとして各国に広がったように、「きずな」も各国に心と心のつながりとして根付いて欲しいと言う。
そこで、「きずな」とうコンセプトで、これをシステムとして把握したら、どのようなシステムが可能となるのであろうか・・・と考えてみたのだ。一人暮らしの方々のつながり、介護のためのつながり、町の防犯のためのつながり、具体的課題におろしていくと、時にはコミュニティー・サークルとして、時にはセキュリティ・システムとして、様々な形で、「きずな」システムが構築されるのではなかろうか。
発明のためのコンセプトワークは、様々なところに応用可能である。