以前の演習問題(誰が発明者か)
以前の演習問題(誰が発明者か)
この演習は、判例をベースに創作したフィクションです。
https://gyazo.com/80cc3d55501b1a354ef2ff227bce2c19
株式会社ツカモトは、化粧品の研究・開発・販売をしている。
代表取締役社長 塚本 歩は、ライバルの化粧品会社よりすぐれたフェイスパック用シートの開発を、息子の製品開発担当部長の塚本進一に指示をした。
塚本進一は、部下の松宮 俊明とともに、どのような製品がよいのか、マーケットリサーチをしたところ、市販のパック用シートは、鼻の小鼻部分に隙間ができて、ぴったりと覆うことができないため、ユーザーからの満足度が低いということがわかった。
そこで、顔面で最も高く膨出する鼻の小鼻部分をも、ぴったりと覆うことができるパック用シートを開発することとした。
開発予算は、社長の塚本から、2000万円出してもらうことになった。
開発には、開発部の研究員の本田、鈴木も加わった。塚本部長が種々の形態のパック用シートを設計し、松宮はその設計図に従い、改良案を出しつつ試作品を作った。
本田は、試作したパック用シートを女性社員に試用してもらい、その使用時の使い心地や効能のデータを集める役割であった。鈴木は、予算管理と開発工程管理を行った。
https://gyazo.com/5538abf276c9b3ddc3bfbe00c0c34291
試作したパック用シートは、不織布等を打ち抜いて作成されるパック用シートに、鼻翼の付け根から鼻尖を経て、もう片方の鼻翼の付け根部分に、さらに眼の付け根に至り、もう片側の眼の付け根までを結ぶ線に囲まれる領域に、縦方向、もしくはやや斜め方向に走るミシン目状の切り込み線を配することとしたものである。
縦方向、もしくはやや斜め方向に走る切り込み線を考えたのは、塚本部長、それをミシン目にするとよいと考えたのは、松宮であった。
発明者は誰か?
塚本社長?
塚本部長?
松宮?
本田?
鈴木?
女性社員?