きみのお金は誰のため
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本文の引用と考えたことのメモ
引用は本書の文を表す
地の文は感想を表す
税金の導入によって、お金(貨幣)が必要になる
日本政府が税に「円」を要求したため「円」に価値が生まれた
不換紙幣である「円」が生まれたのは 1871 年の明治政府による新貨条例
集めた税金を政府が使うことによって、お金が循環する
「円」の価値の幻想の起点は、政府が税金として「円」を要求するから
「円」を収めるために人々は「円」を集める?
政府が税金を使わなくても「円」は回っていく印象はあるが…
政府による循環は 20% ぐらいか
お金は、個人にとっては価値があるが、全体では価値がない
日本全体で見れば、お金はただ紙切れが移動しているだけ
社会全体で贈与が発生しており、その反作用のような存在としてお金の移動がある
お金が商品に変わるのではなく、自然資源に無数の労働が結びついて商品が生産される。
お金を使うということは「自然資源の採取 → 加工 → … → 自分がほしいもの」 の贈与の流れを自分に向けるということ
本当に物事を解決しているのは、その贈与の流れで働いている人
お金は選ぶ力。解決してくれる人を選ぶことしかできない。
なのでその流れを変えることしかできない
では「お金を使って経済を回すべき」とはどういうこと?使わなくて溜め込んで流通するお金の量が減っても、お金があくまで贈与の割合を決めるものなら、別に社会は回るのでは?
いろいろな人に贈与する機会を与え、その人が贈与される機会を増やすこと?
ムダな仕事を減らすことで、経済は発展している
経済とは?その発展とはどんな状態を指す?
仕事は減ることは問題ではない(生きがいとかは置いといて)
成果を分かち合うことができなければ、ムダな仕事が必要になる
真に問題なのは、労働の成果を社会全体で分かち合え無いとき
このときにムダな仕事が必要になる?
ピラミットの建設とかもこういう話だっけ?
みんなでお金を貯めることは、将来の蓄えにならない
お金は社会での贈与の配分を決めるだけなので、それで将来の諸々の問題がなくなるわけではない
例えば少子化問題による生産力低下に備えて、みんなで貯金をしても、将来に生産力が増えるだけではない
より多くのお金が将来あったほうが、相対的に多くの労働力を自分に向かせることができるだけ
根本的な対策を取る必要がある
全体にとって大事なのは、値段よりも使用価値を上げること
一旦海外とのやり取りなど煩雑な話を忘れると GDP が増えても社会の様々な使用価値が増えなければ本質的な豊かさには変化がない
金銭的な格差と生活の豊かさの格差は異なる
昔に比べて資本が少なくても快適な生活ができており、一方で資本が多くても同じような生活をしている?
結局全員スマホを使うよね、的な
東京で暮らす分には、結局どんなにお金があっても電車が早くて楽な気はする
生活の豊さの格差の指標はなにかあるか?
では金銭的な格差の問題は?
労働力を自分に向けられる可能性の格差ではある
とはいえ可能性と、実際に向けられるか、向けたところでできるのかは別
格差のない豊かな生活を提供したひとは結果的にお金持ちになる
全体の預金が増えているのは、誰かが借金をしているだけ
政府の借金 1000 兆円の多くは国民にしている
少なくともギリシャのように国外への借金ではない
政府が国民にする借金、の問題はなにか?