原則として進行形にしない動詞
動詞の中には進行形にできるものとできないものがある。
ポイントは、
○1秒後に「やったり、やーめた」が自由にできるかどうか。
1秒後にやめたり始めたりが自由にできる動詞=進行形にできる(動作動詞という)
1秒後にやめたり始めたりが自由にしにくい動詞=進行形にできない(状態動詞という)
T先生 「歩く」「勉強する」は1秒後にやめたり、始めたり自由にできる?
Sくん できます。
T先生 じゃ進行形にできる?
Sくん walkも studyも進行形にできますね。
1秒後にやったり、やめたり自由にできる動作動詞は、進行形にできます。
□He is walking in the park.
□He is studying in the library.
T先生 一方、次の動詞たちは1秒後に始めたり、やめたりができないか、しにくいね。
□know 知っている→(1秒後に知らないとできない) 進行形に(できる・できない)
□have 持っている →(1秒後に持ってないとできない) 進行形に(できる・できない)
□belong to 所属している →(1秒後に所属してないとできない)進行形に(できる・できない)
□love, like すき →(1秒後に好きじゃないとできない) 進行形に(できる・できない)
Sくん 僕は彼女の名前を知っている。I ( know / am knowing ) her name.
T先生 当然、I (know) her name.になる。
am knowing「(この瞬間だけは)知っている」はおかしいよね
隣の席の人の名前を知ったら、ずっと知ったまま。
じゃこれは? I ( have known / have been knowing ) her .... for a year.
Sくん knowは状態動詞。Ving形にはできません。have been knowingはダメなはず。答えは have knownです。
T先生 正解。have been Vingにできるのは動作動詞だけ。つまり1秒後にやったりやめたりできる動詞だけだ。
Sくん じゃ、先生、動作を1秒後にやめたり始めたりできる動詞だけ進行形に出来るんですね。
T先生 そうだね。1秒後というのは覚えやすくするための方便だけど....
自分の意志ですぐぱっとやめたり始めたりできる動詞達は進行形にできるよ。
□study → ○He is studying…in the library,
□swim → ○He is swimming...in the sea.
□have(食べる)→ ○He is having pasta.
Sくん なるほど! 1秒後にやめたり、始めたりが自分の意志でできれば進行形にできる。
ありがとうございました。
T 先生 rainとか、snowは注意ね。rain / snow は目にみえる動作なんだ。開始と終了もはっきりわかる。
これは動作動詞に含めるよ。
It is raining now. / It is snowing now.
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T先生 人間の感覚や思考に関わる動詞も進行形にできないときがある。
ポイントは
○「意図的にではなく、自然にそうしてしまう場合は進行形にしない」だ。
□listen to… = 意識して聴く=ぱっとやめられる=進行形にできる。
□hear ={自然に}きこえてくる=自分の意思でぱっとやめられない=進行形にしない。
□look at =ものを注視する=ぱっとやめられる=進行形にできる。
□see = {視界に入る}=見える=自分の意思でぱっとやめらない = 進行形にしない。
□think = 意識して計画を練る=ぱっとやめられる=進行形にできる。
□think = {自然に}心に浮かぶ=自分の意思でぱっとやめられない=進行形にしない。
Sくん まとめますね。人間の感覚や思考の動詞については….
{意識して}そうする場合、現在進行形にできる。ですね。
{自然に}そうしてしまう場合、現在進行形にできない。現在形で述べる。
T先生 うん。それでいいよ。
問題を解く際のヒント
・日本語を見ながら、下の英文を5回言ってみよう。すらすら言えるようになったら、
・英語の部分を隠し、日本語だけみてすらすら言ってみよう。思い出すのが学習だ!
・最後に本冊の問題 (p16-17) 問題 6, 7 にチャレンジだ。
6 ちょっと待って。何か変な音が聞こえる。
Wait. I ( hear / am hearing ) a strange sound.
7 僕は 知っているよ 彼女のことを 僕が子供の頃からずっと。
I ( have known / have been knowing ) her since I was a child.
答え: hear / have known
問に答える考え方
6 自然に耳に飛び込んできて、聞こえちゃう hear は自分の意思では止められない。進行形にせず現在形で述べる。
7 knowは自分の意思で1秒後にやめたとできない状態動詞。よってhave been Ving形にはできない。have knownが良い。