◉現在・過去・未来の表現(中高生)
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An Evening in Cambridge
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◎現在形は「いつもそうだ形」
生徒S 今日は現在形についてですね。よろしくお願いします。
先生T OK。さっそくやっていこう。次はどっちが現在形?
1)私は毎日コーヒーを飲んでいる。
2)私は今コーヒーを飲んでいる。
生徒S うーん。1)でしょうか。毎日だから。でも2)も今って言っているしなあ。
先生T 現在形は、「いつもそうする・いつもそうだ」と思っている場合に使うんだ。
たとえば、「習慣」。コーヒーをいつも飲むなあと思っていれば
□ I (drink) coffee < every day>.
先生T 例えば「水が100度で沸騰する」とか、「地球は太陽の周りを回っている」のは「いつもそうだ」よね。だから現在形だよ。
水は100度で沸騰する。いつもそうだよね=現在形だよ。Water boils at 100 degrees.
地球は太陽の周りを回っている。いつもそうだよね=現在形だよ。The earth goes around the sun.
先生T 最後に好き、嫌い、人の好みとかもいつもそうだよね。変わらないよ。
□I don't like natto. (いつもそうだなあ=現在形)
□I love ice cream. (いつもそうだなあ=現在形)
生徒S 先生、逆に言えば現在進行形は、すぐかわっちゃうことですか。
先生T そうだね。「今この瞬間していること」とか「一時的にしていること」だね。
□ She is taking a shower / now. 「彼女は今ちょうどシャワーを浴びているところだ」
今この瞬間、一時的だからすぐ終わるかもね。
だから、× The earth ( is going ) around the sun.がおかしいことは分かるだろう?
生徒S ああ、「地球が太陽の周りを回ってる」は「一時的なこと」ではないですからね。
先生T そう。 どちらかと言えば「いつもそうだ形」だね。現在形のgoes…を使うのが普通だ。
生徒S まとめますね。
現在形は「いつもかわらずそうだ形」
① I drink coffee / every day. (習慣)
② The earth goes / around the sun. (物理的な真実)
③ I love ice cream. (気持ち)
現在進行形は「瞬間形、一時的形」今はしていても次の瞬間にはやめているかも。
○A”What is she doing now?” B” She is taking a shower / now.” 今この瞬間シャワーを浴びている。
A Do you live with your father? B No. He is living in Tokyo now. 一時的に東京に住んでいる。
先生T それでいいね。
◎過去形 は「今はもう違う形」だ。
生徒S 過去形は簡単ですよ。過去のことでしょ。
先生T 「今はもう違う形」とも言える。現在から離れて、切れている感じだ。
「彼は2年前中学生だった」
□He was a junior high school student <two years ago>.
今の彼はもう中学生とは違うワケで、現在とは遠く離れて、切れている感じ。
先生T 過去形は必ず、「yesterday」「last week」「three years ago」など過去の語句と一緒に使う。
さらに言うと、疑問詞の When…? も過去形と相性がいい。「いつ~したの?」→「先週だよ」という感じ。
□”When did you go to NY?" "I (went) there last week.”
生徒S まとめますね。
過去形は「今はもう違う形」。過去の語句と一緒に使い、現在とは切れている感じ。
先生T OK。
◎未来 will VS be going to VS be Ving…
未来の表現
先生T 「来週沖縄に旅行する予定になってます。沖縄では美ら海水族館に行くつもりです」はなんと言う?
生徒T I will go to Okinawa next week. ですか?
先生T I'm going to take a trip to Okinawa next week. I'll visit Tyura-umi Aquarium there.
生徒T be going toとwillの2つの表現は大きな違いがあるんだ。
○ I am going to V (私、~することになっているんです:予定)なんだ。
○ I will V (私、絶対~するぞ:宣言)
予定の be going to と宣言の will
生徒S be going to は「手帳に書いておいた予定」で I willは「絶対~するぞ」という「宣言」ですね。
先生T そうだね。この夏、USJに行く予定だ。と、予定を組んでいる場合の一番定番な表現は be going to...なんだ。I willはどちらかというと「絶対〜するぞ」という宣言ね。be going to...の方がすでに予定を立てているからUSJに実際に行くだろうね。
先生T 英語で予定を言いたい時は、次の順番に言うといい。
① I am going to go to Hokkaido next month.
② I will eat seafood there.
①be going to…「北海道に行くことになっている」
②will … 「そこでは絶対シーフードを食べるぞ。」 の順に書くといいよ。
生徒S ああそういう風に組み合わせるといいんですね。はじめて知りました。
推測の be going to と 推測の will
模試で5回 A判定をとっていると言う事実を前提として、He is going to pass the exams. なら、「(この調子で行けば)まあ、彼なら試験に受かるだろうね」となる。これはかなり強力な推測なんだ。だって事実がベースにあって、このままの調子で行けば be going to... 〜する方へ向かうことになるだろう。だからね。他の例もあげてみよう。例えば、空に黒い雲が広がってきたと言う事実があって、そこから、「(この様子で行けば)まあ、もうすぐ雨になるだろうね。」It is going to rain soon. となる。
生徒S ああ、事実が前もってあって、その調子なら「確実に.....になるよ」は be going to...なんですね。
先生T だね。一方、He will... She will... なら、目の前にこれといった事実はないけど、体験上、「まず....になるだろうね。」と自分の思いを伝えるのがwillなんだ。
生徒S be going toは事実ベースで(Aだから→Bになるだろうね)、willは体験ベースで「絶対....なるよ」で(強い思い)ですね。
先生T うん。先生にYou are going to pass the exam.とYou will pass the exams. と言われたらどちらがうれしい?
生徒S willかな。You are going to....は「模試で上位をとっている」とかすでに事実があるから「(この調子で行けば)確実にそうなるだろうね」と自分でも推測できる。でもその先生の体験から「私が思うに、絶対〜なるよ」と言ってもらえれれば....そちらの方がうれしいですね。ま、誰に言われるか次第ですけど。
He's going to pass the exams. 事実があり→→→(この調子なら)確実にそうなるだろう。
He will (probably) pass the exams. (話者の思いで体験から)絶対そうなるさ。
*probablyは8割程度で「たぶん」willを少し弱めることで、使い勝手をよくしてくれる。
先生T He is going to...は、ネイティブはHe's gonna(ヒーズ ガナ) ....というよ。(テストでは書かないでね)
He's gonna pass the exams. (この調子で行けば) 彼はまず試験に受かるでしょうね。
He's gonna be a regular memeber. (この調子で行けば)彼はまずレギュラーになるだろうね。
進行形の形でも未来の話しができるんだ。
先生T I am visiting Australia / next week. 「オーストラリアに行く予定だ /来週」
生徒S I am going to visit Australia…とは何が違うんですか?
先生T I’m visiting…はズバリ進行形だから、「準備が着々進行中」なんだ。
スーツケースに荷物を詰めたり、飛行機やホテルの予約をしたり、着々準備が進行している。
だから、I am going to visit… よりも< I am visiting…のほうが具体的なことが決まっている感じがする。
I am going to visit...は予定は立てただけかもしれない。I am visitingの方が準備が着々進んでいる感がある。
まとめ3 未来について
予定 ① I'm going to visit Okinawa next month. 俺さ、来月沖縄に行く予定なんだよね。
宣言 ② I will visit Okinawa next month. 俺、沖縄に来月絶対行くぞ。
推測(事実) ③ He is going to pass the exams. (この調子なら)彼は試験に受かることになるね。
推測(思い)④ He will pass the exams. 彼は絶対試験に受かると思うよ。
⑤ 「準備が着々進行中」I'm visiting Okinawa next week. 俺さ来週には沖縄に行くんだよね。(①と比較)