◉受動態にできる文、できない文
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Sくん:受け身の文を最近習いました。「be動詞+過去分詞」で「...される」です。いろんな文で受動態にしてます。
T先生:じゃさ、「その美術館は先週私によって訪問された」: That museum was visited by me last week. って言うかな?
Sくん:うーん.............。言わないかな。ちょっと不自然。
T先生:その不自然と感じるわけは?
Sくん:........ 考えてみたけどよく分かりません。
T先生:受け身が成立するのは、
be動詞以下が主語の特徴の説明になっていたり、主語に影響を与えている場合だけなんだ。
This book ( is read ...by many people ... around the world. ) この本は読まれている 多くの人によって 世界中の
This book ( was read ...by me... last week. ) この本は読まれた 私によって 先週
This book ( was written by Natsume Soseki.)
上の文:世界中の人に読まれているってのはThis bookの特徴の説明になっているね。これは受け身の文としてOK。
2つめの文は「私に先週読まれた」のって、This bookの特徴の説明にはならんでしょ。それにこの本にはほぼ影響もないし。受け身の文にはならないよ。
3つ目の文は、「夏目漱石によって書かれた」ものならThis bookの特徴になる十分になる。受け身の文としてOKだね。
Sくん:じゃ、That museum was visited ... by me ... last week. がダメなのは「私によって訪問されたこと」がミュージアムの特徴の説明にはなってないから?
T先生:その通り。特徴の説明にもなってないし、その博物館があなたの訪問によって何か大きく影響を与えられたわけでもない。 I visited the museum last week. で十分でしょ。 英語は可能な限り受け身の文を使わないで済むのであれば使わないんだ。