熟語7 ストーリーでわかる前置詞 of
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全体から一部がにゅっと飛び出そうとしているイメージがof
T先生:イラストを見てごらん。
Sくん:ひょうたんですかね。
T先生:そう。これがofのイメージなんだ。全体から一部がにゅっと飛び出そうとしているように見えないか。①大きい部分が母体。小さな部分がその一部の関係だ。②そして小さな部分が母体から分離しようとしているんだ。(offになると、間が完全に切れている)この母体の一部、そして母体から飛び出して分離しようとしているイメージを覚えておいてね。
one of them
some of us
all of the students
most of the workers
母体から外に出ようとしているわけだ。そこで材質のofが出てくる。「ひょうたん」だから母体の性質は受け継いでいるんだ。
The desk is made of cedar wood.
その机は杉材からできている。( be made of...は元の材質が製品になってもわかる場合に使う)
Made of gold, / this ring is very expensive.
金で作られているので、/ この指輪はとても高価だ。( Made of..は受け身の分詞構文)
a ring ...of goldは古臭い言い方だけど、of goldの部分は指輪の性質を説明している。金からできている指輪だ。
人間で、a man ....of courage とか a man ...of his word とすると、勇気からできている人間=勇気のある人、約束でできている人間=約束を守る人などの意味になる。
それがわかると、This discovery is .... of great importance... to medical science. ( of +抽象名詞=形容詞)がわかるでしょう。
この発見はとても重要だ / 医学にとって。*形容詞を使うよりかたい表現で、大事なことを伝えようとするのがわかる。
全体(人間)の一部が(性格)である。やはりひょうたんのイメージ。だからofを使う。
It is (人の性格)of (人 ) / to V..... の不定詞使った構文となる。
It’s ( foolish ) of ( him ) / to say such a thing / to her.
あいつアホだな / そんなことを言うなんて / 彼女に対して。
It's ( kind ) of ( you ) / to help me carry these bags.
あなたって親切ですね 私がこれらの荷物を運ぶのを手伝ってくれるなんて。
「その本の名前」ならなんて言う? 「.... が持っている◎◎」
the name ...of the book その本の名前 the book's nameとは言わない。無生物の場合は、「.部分 of 全体」の形が多い。
the sound ....of the bell その鐘の音
the roof ...of the house その家の屋根
母体からいよいよ飛び出して分離・自立しようとしている点に焦点を当てれば次のような熟語になる。
be independent of... ...から独立(自立)する。
You should be independent of your parents. 親から自立しなきゃね。(of を使うと母体から出ようとするイメージ)
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数量の形容詞
a lot of....
a couple of...
thousands of....
a kind of...
a sort of...
容れ物 of......+形状 of.....
a bottle of beer ビール1本
a glass of water 水コップに一杯
a cup of coffee コーヒー一杯
a piece of paper
a sheet of paper
V of S パターン
the apperance of the new technology
the decline of
V of O パターン
the discoverey of
the development of a new medicine ( V O )
新しい薬を開発すること
同格のof
Sくん:先生、the city of New Yorkですけど、New York Cityとも言えますよね。違いはなんですか?
T先生:いい質問だ。NYはね、市もあれば、州もあるよね。つまり「州じゃないよ市だよ」を「強調」したい時、I live in the city of New York.という傾向があるんだ。通常は、I live in New York (City).で十分だけどね。
of と from の使い分け
この2つの前置詞に共通しているのは、「原因」「材料」「出身」「奪取」。
1)「原因」die of...か die from...か。
T先生:die of a heart attack 心臓発作で亡くなる、 die from overwork 働きすぎで亡くなる
現代では、病気で亡くなる場合は、ofが自然。
ただし、 be tired of... 「でうんざり」 be tired from...「で疲れている」は区別される。
He died ... of cancer.
He died ... from overwork.
He is tired ...of eating instant noodles every day. 彼はうんざりだ / 毎日インスタントヌードルを食べることには。
He is tired ...from playing soccer all afternoon. 彼は疲れている / 午後の間ずっとサッカーをしているから。
2)「材料」be made of.... VS be made from...
of の方は製品になっても材質感を残している場合だ。This table is made of cedar wood. このテーブルは杉材できている。
fromの方は製品になると材料が姿を変える場合だ。This cheese is made from goat's milk. このチーズは山羊の乳からできている。
ついでに言うと、料理の材料は複数あるのが自然。その時はbe made withを使う。This cheesecake is made with sugar, eggs and cream cheese.
3)「出身」 「家柄」+「出身地」も現代ではcome from... be from...で言える。
He comes from a rich family. 裕福な家の出だ。( He was born to a rich family. 彼は裕福な家に生まれた)もOK.
He comes from a small town in Fukushima. 彼は福島の小さな町の出身だ。
4)取り除く
He cleared snow / from the road. 彼は雪を取り除いた / その道から。
He cleared the road / of snow. 彼は道から取り除いた / 雪を。
T先生:どちらの文も正解だ。最初の英文はなんとなく理解できるだろう。でも2つ目の英文が難しいよね。
これは、robとかdepriveとかと同じ構文になんだ。
The man robbed me ... of my watch. その男は 僕から奪い取った ....僕の時計を。
The tall building deprived us ... of sunlight. その背の高いビルは 私たちから奪い取った ...太陽の光を。
動詞の直後には「奪われた人物・対象」がくる。of以下が「奪われた物」が入る。
このofは offと同じ。べりべりと引き剥がす感じだ。
He cleared the road / of snow. だと、
彼は道路から取り除いた / 雪を。となる。「rob 人 of もの」 の構造と同じなんだ。