◉ought to.... と ought not to V....
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Sくん:先生、ought to...の使い方を教えてください。
T先生:Ok. ought to Vはアドバイス(すべきだ)や推測(のはずだ)の意味で使われる。
Sくん:じゃ、shouldでいいじゃないですか。
T先生:ところがshouldとought to では違いがあるんだ。
ought to:正しいから....すべき
アメリカ英語ではshould「した方がいいよ」が日常的に多く使われる。一方ought toは「それが道徳的に正しいから.....すべき」というニュアンスなんだ。「これが正しい。正義。」という価値観があって、 「そうすべき」というならought to だね。should よりも強い意味を出せる。だから使用状況は限られる。
たとえば、You ought to respect our elders. 年上は敬うべきだ。(それが正しいよ。)
たとえば、You ought to apologize to your friend. 友達に謝るべきだよ(それが正しいよ。)
会話例 1: 助言をする場面
A: I’m thinking about quitting my job.
(仕事を辞めようか悩んでるんだ。)
B: Well, you ought to think carefully / before making such a big decision.
(それなら、ちゃんと考えるべきだよ / そんな大きな決断をする前に。)
Sくん:ought toはshouldより意味が強めですね。
T先生: 普通のアドバイスはshould 「した方がいいね」で、より強い勧めはought to 「(それが正しいから)すべきだ」だ。
ただし目上の方、お客様には、「日常使いのshould」では失礼になることがある。It might be better for you to....「〜したほうがいいかもですね」がいい。複数の選択肢から選び、「これがいいかも」と言う丁寧な言い方だ。覚えておこう。 
Guest: Excuse me. How should I get to the airport? Is there a bus or something?
(すみません。空港へはどうやって行けばいいですか?バスとかありますか?)
Hotel Staff: There’s a bus, but it might be better for you to take a taxi. It’s faster and more comfortable.
(バスはありますが、タクシーを使ったほうがいいかもしれません。速いですし、快適です。)
ought not to V ...
T先生:ought toの否定形「すべきでない」は、notの位置がポイントだ。 not は「toの直前」と覚える。
「それが道徳的に正しくないとき」、「悪い結果が起こると予想される時」に使う。shouldn'tより強い言い方になる。
You ought not to lie to your friends.              君は友人に 嘘をつくべきではない。
You ought not to eat so much junk food. It's bad for your health.   君はジャンクフードを食べすぎない方がいい。健康に悪いから。
Sくん:アメリカ英語とイギリス英語では違いがありますか。
T先生:いい質問だ。 ought not to Vはイギリス英語では使われ、アメリカ英語ではかたい表現に聞こえるので、あまり使われない。よりカジュアルなshouldn't V が好まれるんだ。
より深く
oughtの語源は、「owe:借りがある」の意味があった。借りがあるから「義務として....すべき」という意味も出てきたと言われてるんだ。
まとめ
Sくん:ought to V は、あることが正しいという価値観があり、それに照らし合わせて「....すべきだ」ですね。アメリカではshould より強い意味を持ちます。また、否定文では、notはtoの前に置き、ought not to Vとします。
T先生:いいね。
練習問題 ただしい方を選びなさい。
コーヒーを飲み過ぎるべきじゃないよ         夜寝られなくなるからね。
You ( ought not to drink / ought to not drink ) too much coffee. It might keep you awake at night.
(*カジュアルな表現は、Don't drink too much coffee. You won't be able to sleep at night. )
答え;ought not to drink notはtoの直前だから。
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