◉語彙サイズテスト(望月テスト)
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医者の診断と同じで、現在どのくらいの語彙数があるか判断できれば、今後の励みになります。ここでは「望月テスト」と呼ばれる語彙サイズテストを用いて、一人一人の語彙数を把握できます。
望月テストは1998年ごろに望月正道氏らによって提案され、日本人学習者がどれだけの英単語を知っているか(受容語彙のサイズ)を推定するために設計されました。
筆者も実際にやってみました。対象者は2010年ごろ◉◉県立◉◉高等学校、3学年320名全員でした。結果、平均3815語、最高5887語、最低1800語 でした。後でリーディングの教科書の裏表紙に数字を転記させた後、別紙に書かせて提出させました。この結果、多くの生徒が3000語から 4000語レベル(2級レベル)の単語でつまずいているのがわかりました。
生徒には5000語で難関大レベル。6000語で東大・京大・一橋・早稲田・慶応・上智クラスと伝えました。生徒たちはしばらくの間、「俺⭕️千語レベル。お前は?」とお互いに質問しあっていましたので、生徒に与えたインパクトはかなり大きかったのかと思います。
このように、望月テストは日本の英語教育における実用的な評価手段のひとつとして、学習者の語彙習得状況の把握や指導計画の立案に役立てられています。
  
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H300117 望月語彙サイズテスト修正版 2 (3).doc