◉未来の仮定法 If should..と If were to...
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If it ( should rain ) tomorrow, the game ( will be canceld ).
If S should....は ひょっとしてSがVするようなことがあれば.
◎ If S should… (ひょっとして、SがVするようなことがあれば…)
If it ( should rain ) tomorrow, the game will be canceled.
ひょっとして明日ひょっとして雨が降れば、試合は中止されます。
If you ( should have ) any questions, please call me.
もし何か質問があるようでしたら お電話ください。
T先生: このIf should …は「ひょっとして…することがあれば」。起こる可能性は20%から30%ぐらいと想定してます。(Nativeによって違いはあります)
「ひよっとして(偶発的に)生じたら….」の意味で使うんだ。
S くん: 先生、後半部分は、the game will be canceledだから仮定法じゃないですね。
T先生: だね。shouldはもともと運命を表す shallからきているので「偶然性」を意味する。自分の意志によって起こることでなく、「もし....が偶然に起これば」ということについて述べる。つまり「ありうるかも」と多少なりとも思っている。だから後半は仮定法ではない「命令文や、will V 」も使う。どちらかというと現実世界に足を突っ込んでいる表現なんだ。
◎より深く
If shouldは「イギリス英語」で多い。「アメリカ英語」なら、If (動作動詞の過去形)で述べることも多い。
(英)If the volcano (should erupt), many people would die.
(米):If the volcano (erupted), many people would die.
「もしその火山が噴火したら、多くの人が亡くなるだろう。」
◎さらに深く どうして shouldなのに「(万一)ひょっとして…することがあれば」なんですか?
T先生: shouldのもとになっている助動詞shallは「Vする運命である」ということ。
Sくん: Shall we dance? なら「僕たち、踊る運命ですか?=踊りませんか。」ですか。(笑)
T先生: そうだね。(笑) shouldはshallの「運命」の意味を引き継ぐ。だから「もし偶然...したら」の意味になるんだ。
If S shouldは「もし~する運命なら」→「ひょっとして・万一(偶然)~すれば」となる。意図したことじゃなく偶然性が大事だね。
If S were to V … は自由な思考実験
Sくん: 自由な思考実験ってなんですか?
T先生: 仮定法の基本は、「事実の逆」なわけですよ。
「Aちゃんが僕のカノジョなら、僕はうれしいんだけど」という仮定法の文は裏を返せば
「Aちゃんは僕のカノジョではないから、僕はうれしくない。」という事実がある。
Sくん: つまり、 事実がベースにあって、「その事実の逆を言うのが仮定法の基本」 なわけですね。
T 先生: そうなんだ。でもIf S were to …の場合「事実」というベースがなく、可能性0でも自由に空想できちゃう。
「本当に仮の仮の話なんだけどね、もし…したら, あなただったらどうする?」と意見を尋ねるのにぴったりな表現だ。
「(本当に仮の仮の話しなんだけどね)もし明日死ぬとしたら 何をする?」
If you ( were to die ) tomorrow, what would you do?
「(本当に仮の仮の話しなんだけどね)もしタイムマシンを持っているとしたら どの時代へ行きたい?」
If you ( were to have ) a time machine, what age would you like to go to?
「(本当に仮の仮の話しなんだけどね)地球の平均気温が1度上がったら 地球はどうなってしまうかな?」
If the average temperature of the earth ( were to rise ) by 1°C , what would happen to the earth?
Sくん:「明日死ぬとしたら....」とか実際にそんなこと考える人、なかなかいないですよね(笑)。
T先生: そう(笑)。だから自由な思考実験。可能性ほぼ0%のことも、まああるかもということも自由に言えちゃう。
◉さらにさらに深く
were to の形は、be to 構文から来ているよ。
Sくん: まとめてみますね。これから起こるだろうことについて….
If S should V… は
◉可能性は(恐らく)20%~30%。「ひょっとして…することがあれば」(ビジネスなどフォーマルな場面)で使う
◉まあありうることなので、後半部分は、命令文やwill Vなどを使い、仮定法でないことが多い。
◉アメリカ英語でも通じるが、日常的には、If S (現在形)が使われる。
If S were to V… は
◉可能性は0%からとめちゃ低い場合が多い。「(仮の、本当に仮の話だけど)~することがあれば」
◉後半部分もきっちり仮定法。would/ could V…とする。
T先生: OK。いいね。
問題を解く際のヒント
・日本語を見ながら、下の英文を5回言ってみよう。すらすら言えるようになったら、
・英語の部分を隠し、日本語だけみてすらすら言ってみよう。思い出すのが学習だ!
・最後に本冊の問題 (p ) にチャレンジだ。
164 (質問は出尽くしてもうないとおもいますが…)
(万一)質問があるようならば、お電話ください。
If you ( sho ha ) any questions, please (ca ) me.
(万一)明日雨が降るようでしたら、試合は中止されます。
If it ( sho ra ) tomorrow, the game ( wi )( be )( can ) .
(万一)その火山が噴火することがあれば、多くの人が死ぬだろう。
If the volcano ( sho eru ), many people ( wo )( di ).
165 (仮の仮の話ですが)地球の平均気温が1度あがったら、 地球に何が起こるでしょう?
If the average temperature of the earth ( wer to ris ) by 1℃, what ( wo ) (ha ) to the earth ?
解答
should have / call
should rain / will be canceled
should erupt / would die
were to rise / would happen
高校ハイレベル>>
可能性が低い順から高い順に並べると.....
(可能性が低い) If were to... < If 動作動詞の過去形(米) , If should V(英) < If 現在形 (可能性が高い)
If were to.... は、「綿貫・ピーターセン」によれば、「were toは(純粋な)想像世界からの発言であるから、話し手は全く実現不可能な仮定(0%)から実現の可能性のある仮定まで自由奔放な発想ができる」とのことだ。(仮定法は、事実に立脚し、その逆を言う使い方が基本。)つまり、If were to... は、自由な思考実験なので、事実がどうかということから離れて自由に言える。if were to..は純粋な仮定法である。 ほぼ直説法(ありうる未来)であるIf shouldと最も違う点である。
If shouldは起こりうる可能性は20〜30%。
If現在は起こりうる可能性は60〜70%。
(英語語法レファレンスより)*%はネイティブによっても変わる
If shouldは、「自分がコントロールできない起こりうる未来こと」でフォーマルな場面で使われる。
政府・公式アナウンス
If severe weather conditions should occur, public transportation may be disrupted.
(万が一、悪天候が発生した場合、公共交通機関に影響が出る可能性があります。)
礼儀正しい表現(電話対応・接客)
If any issues should arise, please do not hesitate to ask for assistance.
(万が一問題が発生した場合は、遠慮なくサポートを求めてください。)
“If you should fail, never give up because F.A.I.L. means ‘First Attempt In Learning.’”
(もし万一失敗しても決して諦めるな。なぜなら、FAIL(失敗)とは「学習の最初の試み」という意味だから。)
👉 モチベーション系の言葉。
アメリカでもフォーマルは If shouldはOk だが、日常的には、「起こりうる未来のこと」は If shouldは堅苦しく聞こえ、使わない。If (現在形)が普通。
If you ( need ) help, please let me know. .
アメリカで、「今後起こり得ない」と思われていることは、If (動作動詞の過去形)が普通。