◉接触節
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クリムト+歌麿
0004 高校英文法はこわくない!へ戻る
T先生:少し復習しよう。英語はね、名詞が先で、後ろに説明の語句をつけることが多い。
Sくん:前にやりましたね。the book ( on the desk )=「机の上の本」とか。
T先生:よく覚えているね。少し整理しよう。
the book ....( on the desk )
本     机の上の (本)
a book ... ( written by Natsume Souseki )
本     夏目漱石によって書かれた(本)  *夏目漱石はペンネーム。夏目金之助が本名。
Sくん:名詞が先。説明の語句が後ろでした。
T先生:これから学ぶ項目も全く同じ。名詞が先。説明の語句が後ろに来るんだ。
T先生:「僕が昨日読んだ本」ってなんていう?
Sくん:名詞が先でしょ。the bookかな。それで、I read ....?
T先生:いい線行っているよ。次を見てみよう。
重要ポイント (...が...する)名詞 →ひっくり返すだけ → 名詞(...が...する)
例1(僕が昨日買った) 本 → ひっくり返すだけ→ 本 (僕が昨日買った)
I read the book yesterday (普通の文)
the book ( I read yesterday) 名詞+(それ以外の語句をひっくり返し)
例2(彼女が昨日みた)映画 →ひっくり返すだけ→ 映画 (彼女が昨日みた)
She saw the movie yesterday  (普通の文)
the movie ( she saw yesterday)  名詞+(それ以外でひっくり返し)
Sくん:ああなんとなくわかりました。普通の文の中の「名詞」を先に出して、残りを後ろにくっつけて説明ですね。
T先生:その通り。例を参考に問題をやってみよう。Sくん、どうなるかな?
練習問題
例 彼が昨日作ったパスタ →ひっくり返すだけ→ パスタ ( 彼が昨日作った )
He made the pasta yesterday
the pasta ( he made yesterday )
私たちが昨日掃除した公園 → ひっくり返すだけ→ (        )
We cleaned the park yesterday.
      (         )
彼女が昨日作ったスープ →ひっくり返すだけ→ (        )
She made the soup yesterday.
      (         )
答え
Sくん:やってみましたよ。
( 彼が昨日作った) パスタ  →ひっくり返すだけ→  パスタ( 彼が昨日作った  )
He made the pasta yesterday.     ( 普通の文 )
the pasta  ( he made yesterday ) ( 名詞+それ以外にひっくり返し )
(私たちが昨日掃除した) 公園 → ひっくり返すだけ→ 公園 ( 私たちが昨日掃除した )
We cleaned the park yesterday.
 the park  ( we cleaned yesterday )
(彼女が昨日作った)スープ →ひっくり返すだけ→ スープ (彼女が昨日作った )
She made the soup yesterday.
  the soup  ( she made yesterday )
T先生:素晴らしい。じゃ今度は、一文まるごとで、並び変えの問題でやってみよう。
(    )内の語句を適切に並び替えよう。
1)彼が昨日作ったピザは = 美味しかった。 *最初の文字も小文字にしてある。
( he / made / the pizza / yesterday/ was / delicious ).
2)僕が先週見た映画は 面白かった。*最初の文字も小文字にしてある。
( I / saw / the movie / last week / was / interesting ).
3)私が昨日読んだ本は = 面白くなかった。 *最初の文字も小文字にしてある。
( I / read / the book / yesterday / was not / interesting ).
4)先週太郎が書いたエッセイは=とてもよかった。 *最初の文字も小文字にしてある。
( the essay / last week / wrote / Taro / very good / was ).
5)父が先月長野で描いた絵は=とても美しい。 *最初の文字も小文字にしてある。
( the pictures / painted / my father / in Nagao) last month are very beautiful.
Sくん:じゃ、ならびかえましょう。(.....が...する)名詞 はひっくり返して→ 名詞(...が...する)
ピザ(彼が昨日作った)  = 美味しかった。
The pizza ( he made yesterady) was delicious.
映画(僕が先週見た)   = 面白かった。
The movie ( I saw last week ) was interesting.
本 (私が昨日読んだ)  = 面白くなかった。
The book ( I read yesterday ) was not interesting.
エッセイは(太郎が先週書いた)= とてもよかった。
The essay ( Taro wrote last week ) was very good.
絵は(父が先月長野で描いた) = とても美しい
The pictures ( my father painted... in Nagano... last month ) are very beautiful.
T先生:パーフェクト。すごいな。じゃ今度は和訳しようか。和訳のポイントはね
和訳のルール
名詞+名詞+動詞(めい、めい、どうし)は関係詞。2個目の名詞でかっこ開く。
名詞 +名詞+動詞(めい、めい、どうし)は関係詞。2個目の動詞の前でかっこ閉じる。
例を出そう。The manga I like best is Draemon. ならどこに ( )をつける?
Sくん:The manga ( I like best is Draemon). ですかね???
T先生:おっと。名詞(名詞+動詞)が文の主語の位置にあるときは、次のルールが適用される。
名詞+名詞+動詞は関係詞。2個目の名詞でかっこ開く。
名詞 +名詞+動詞は関係詞。2個目の動詞の前でかっこ閉じる。だ。
The manga   ( I like most )   is Dragon Ball.
Sくん:The mangaが1こめの名詞。I が2つめの名詞。 だから2こめの名詞、 Iの前でかっこ(を開く。
The manga   ( I like most   is Dragon Ball.
前から数えて、2つめの動詞の前でカッコを閉じる。1 つめの動詞は likeで、2つ目の動詞はisだろ。isの前で閉じる。
The manga   ( I like most )   is Dragon Ball.
T先生:いいね。
Sくん:  漫画は(私が一番好きな) = ドラゴンボールだ。
T先生:いいね。じゃ練習。(   )をつけ、和訳してみよう。
主語の部分に 名詞 ( .....が.....する ) がある場合は、2個目の名詞の前で(  を開き、 前から2個目の動詞の前でカッコを閉じるんだ。
The movie I like best is *Frozen. *アナと雪の女王
The manga I like best is Jujutsu-kai-sen. My favorite character is Mr. Gojo.
The *subject I like best is English. I study English ...every day. *教科
The smartphone I want to buy most is iPhone 16, but it's very *expensive. *高価だ
The * rice balls he made me were delicious. * おにぎり I want to eat them again.
T先生:一応練習でやってもらったけど、最初の文は、My favorite movie is Frozen. とするのが最もシンプルでいい。2つ目の文も My favorite manga is Jujutu-Kaisen. 3番目の文もMy favorite subject is English.がシンプルで実は良い。
***名詞(名詞+動詞)が主語の位置にないときは、ピリオドでカッコを閉じる。***
Dragon Ball    is   the manga ( I like most ).
You must see "My Neighbor Totoro".  This  is the best movie I've ever seen.
I'm a big fan of Yoasobi.      This is the best live I've ever experienced.
Sくん;
名詞+名詞+動詞がありますね。 名詞 +(...が...する)とします。
The movie ( I like best )  is   Frozoen.        I've seen that film ...many times.
映画は (私が一番好きな)= アナと雪の女王だ。 僕は見てるよその映画を 何度も。
The manga ( I like best ) is Jujutsu-Kai-sen.    My favorite character is Mr. Gojo.
漫画は (私が一番好きな) = 呪術廻戦だ。   私が一番好きなキャラは五条先生だ。
The subject ( I like best ) is English.    I study English ...for three hours a day.
教科は(私が一番好きな) = 英語だ。   私は勉強してる英語を 1日に三時間は。
The smartphone ( I want to buy most ) is iPhone 16,    but it's very expensive.
スマホは (私が一番買いたい) = iPhone16だけど、とても高いんだ。
The rice balls ( he made me ) were delicious.        I want to eat them again.
おにぎりは(彼が僕に作ってくれた)=おいしかった。  食べたいな おにぎりを また。
You must see "My *Neighbor Totoro". This  is the best movie (I've ever seen). *ネイバー
君 観なくちゃ となりのトトロは。 これは= 最高の映画だ (私が今まで観た中で) 
I'm a big fan ... of Yoasobi. This is the best live (I've ever *experienced). *エクスピアリアンスト
私=大ファンです YOASOBIの。 これは=最高のライヴだ(私が今まで経験した中で) 
T先生:いいね。今度はそれを英語で言えるようにしよう。ヒントを使って、言う。次に日本語だけ見て書けるようにしよう。
映画は (私が一番好きな)= アナと雪の女王だ。
The mo (I li be ) i Frozen.
漫画は (私が一番好きな) = 呪術廻戦だ。
The ma ( I li be ) i Jujutsu-kai-sen.
教科は(私が一番好きな) = 英語だ。   
The su ( I li be ) i English. 
スマホは (私が一番買いたい) = iPhone16だ
The sm ( I wa to bu mo ) i iPhone 16.
おにぎりは(彼が僕に作ってくれた)=おいしかった。
The ri ba s ( he ma me ) wer deli
これは= 最高の映画だ (私が今まで観た中で)
Th   i th be mo ( I've ev    se     ).
これは=最高のライヴだ(私が今まで経験した中で)
Th   i th be li ( I've ev    exp     ).
Sくん:最後の2つの文は  名 ( 名 動詞.... ) が出てくるのが、文の後ろの方ですね。
T先生:そういうときは、(    ). はピリオドのところで閉じるのさ。一方、文頭に ( ) が出てくるときは、前から2つ目の動詞の前でカッコを閉じること。
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さらに深く  
接触節ってなんだ? 答え:名詞と節が接触しているから。
ひっくり返しパターン
・I have a dog. → the dog (I have) 「犬 (私が飼っている)」 説明の語句の中に「〜が」など主語が入っていればひっくり返すだけ。
関係詞付きパターン
「私をかんだ犬」→「犬 (私をかんだ)」のように、(説明の語句)の中に「....がといった主語」が見当たらない場合は「who / which / that 」を必ずつけるのである。 the dog (which bit me)
*ただし、日本語ではけっこう省略が許される。「昨日買ったパソコン」という言い方を許さず、「僕が昨日買ったパソコン」と言い直すことが重要だ。→パソコン(僕が昨日買った)→説明の語句の中に「...が」という主語があるので、ひっくり返しパターン。the computer ( I bought yesterday)となる。
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さらにさらに深く 先生むけ
●接触節について  以下は大阪教育大学 小寺茂明先生の資料を参考にしています。
接触節の中は2〜4語と非常に短いのが特徴。関係詞がなくても直感的に理解できるよう節の中の情報量は少ない。
音声的には、名詞(名詞+動詞 ....)の部分は、さっとまとめて読まれる。
接触節の主語は,代名詞か,名詞1語程度できわめて軽いモノが多い。そのため名詞 (名詞+動詞...)は「文頭に出る」ことが多い。