フロー
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遊戯的活動において充実感、充足感を得ている没頭状態を、現代心理学では「フロー(flow)」という概念で表現する。ポジティブ心理学を初めとして、現代心理学は幸福に関する目覚ましい研究成果を積み重ねている。その中で幸福の中核を成すものの一つと考えられているのがこの「フロー」である。フロー研究の第一人者であるミハイ・チクセントミハイがその著書『フロー体験 喜びの現象学』で示すフローの最も端的な説明は次のようなものである。「一つの活動に深く没頭しているので他の何ものも重要ではなく思われる状態。経験それ自体が非常に楽しいので、ただそれをするためだけに大きな犠牲さえいとわずにそれをしようとする状態」(Csikszentmihalyi 2008: 4)。この説明から明らかなように、フローとは、まさに純粋にそれ自体を目的として活動しているときの心理的な没入状態のことである。 https://gyazo.com/d17d769e6061bb7d01863fb9fd7178bc
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フロー状態とは、自分の能力と釣り合った挑戦的課題に取り組むときに得られる
課題となる活動は「テニス、ロッククライミング、ダンス、作曲、チェス、航海、外科医の手術」などなんでもよく、人によって異なる
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「ゲーム説」の考え方は、幸福 =「フロー」として捉えるものとしても解釈できるのではないか?
フローは上の説明を考慮すれば、一時的な状態であるので 幸福感に近いものだと考えられる 上の引用にも、ポジティブ心理学において、フローが「幸福の中核をなすもの」と考えられていることが書かれている。筆者もこの考えを引き継いでいるように思われる
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