視覚が形成されていく過程
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僕らの視界のチューニング方法─世界の共有可能性について
生物学的基盤となる身体や脳に個体差はあれど、環境への適応は各個体の発達の中で行われる。
哺乳類の知覚の場合、生まれたてのときは、非常に未熟であるが、育っていく中で様々な経験を通して発達していく。
ただ、極端な環境などによって問題が生じる場合がある。
縦の線だけしか見えない状態で育った猫は横方向に反応する神経細胞を失う
ヒトの場合
生後2〜8週目で全ての色が安定して見えるようになる
視覚情報の初期処理を行う脳の神経細胞の数は生後2ヶ月頃から増え、8ヶ月後にピークを迎え、その後、不必要なものが減少する
cf.
先天性盲で手術によって網膜が光を感じるようになっても正常な視覚経験を得ることは難しい
身体の動きと網膜に映る像が対応したとき視覚を獲得する