実証主義
読み
実証
+
主義
英
positivism
理解だけでなく予測と制御可能であることを重視する立場
哲学的立場
のーつ。
すべての在意味な命題は感覚的な経験と観察に還元される
とし、よって
すべての真の知識は経験的方法による厳密な証明に塞づくべき
だとする。実証主義は初め、フランスの思想家である
コント
(
Auguste Comte
: 1798-1857) と
アンリ・ド・サンニシモン伯爵
(Claude Henri de Rouvroy, Comte de Saint-Simon: 1760-1825) の著作で明確な位置づけがなされたが、 最も初期の形の経験論を様々な形で暗に含んでいた。その影響によって、科学はあらゆる形式の正当な研究の手本として確立され、
宗教
、
形而上学
、
思弁哲学
の
真理主張
は退けられた。実証主義、特に、
論理実証主義
は、心理学の初期の発展にとって非常に強い影響をもち、実証的方法を重視する立場を促進した。現在の心理学にとっても、引き続き大きな影響力をもっている。→
マッハの実証主義
引用元:『APA 心理学大辞典』p365