ポップ・アート
ポップ
+
アート
Pop Art
1960年代
、
抽象主義
に反抗してニューヨークを中心に生まれた美術と、50年代からのロンドンの活動がある。
アメリカン・コミックス
を拡大して描く
R・リキテンスタイン
、《
キャンベル・スープ
》の
A・ウォーホル
、そして
T・ウェッセルマン
等が代表例。従来の芸術が保ってきた、ある種の品格・聖性を、きわめて日常的なイメージに置き換えたニューアート。表現の題材やイメージを徹底して
大衆社会
の世俗性に求めている。
ブリティッシュ・ポップ
が芸術論的だったのに対し、アメリカのそれは、
反芸術
的な志向のもとに
新聞漫画
、
商業デザイン
、映画の
スティール
、
テレビ
など、大衆社会のマス・メディアのイメージを積極的に主題に取り上げた。その明確で強固なスタイルゆえに一世風靡したが、やがて次代の
ラディカリズム
である
ミニマル・アート
に乗り超えられて、
前衛芸術
としては急速に衰退していく。
R・ヴェンチューリ
、
アーキグラム
など、当時の建築家たちの方法に影響を与えた。
参照元:
ポップ・アート:現代美術用語辞典|美術館・アート情報 artscape