壊れゆく森から、持続する森へ
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国土の約7割を森林が占める日本。戦後復興を支えてきた林業も、高度成長期を過ぎると林業従事者が減少し、「儲からない産業」の代名詞となりました。一方、戦後に植えられた人工林の林齢が50年を超えたことで、政府は「伐採時期を迎えた」として大規模化・集約化を促進。多くの森で主伐(皆伐)が行われ、見た目も無残な姿に変わった山も少なくありません。森が失われたことで、災害時の土砂崩れ防止や気候変動の対策が弱くなる懸念もあります。 背景には、山林「所有者」と「施業者」との分離が進め、地域を森林・林業から遠ざけてきた戦後日本の林業政策があります。このように「持続可能でない」現在の林業に対して、根本的な転換を試みるのが「自伐型林業」です。適正な規模の森林をくり返し間伐することで環境にも配慮した持続的な林業経営が可能になります。こうした「小さな林業」を核とした地域づくりの活動にも注目が集まっています。 自伐型林業の盛んな鳥取県智頭町の取り組み、山主の声、自伐型林業を推進する全国ネットワークを取材、さらに林業の専門家や林野庁のインタビューなど多面的に紹介。持続可能な林業のあり方を提案します。 資料
https://youtu.be/MVT3l972m2A