気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書第2作業部会報告書
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第55 回総会及び同パネル第2作業部会(WG2)第12 回会合が令和4年2月14 日(月)から同年2月27 日(日)にかけてオンラインで開催され、IPCC 第6次評価報告書(AR6)WG2 報告書(以下「AR6/WG2 報告書」という。)の政策決定者向け要約(SPM)が承認されるとともに、同報告書の本体等が受諾されました。 1.概要
IPCC 第55 回総会及び同パネルWG2 第12 回会合が、令和4年2月14 日(月)から同年2月27 日(日)かけてオンラインで開催され、平成26 年の第5次評価報告書(AR5)WG2報告書以来8年ぶりとなる、AR6/WG2 報告書のSPM が承認されるとともに、同報告書の本体や付録等が受諾されました。
IPCC は、当該報告書のSPM を同年2月28 日(月)20:00(日本時間)に公表しました。報告書の本体等は、総会での議論を踏まえた編集作業等を経て、令和4年7月頃にIPCCから公表される予定です。
○ IPCC 第55 回総会及び同パネル第2作業部会第12 回会合の概要
開催期間:令和4年2月14 日(月)から同年2月27 日(日)までの13 日間(ただし、2月20 日(日)を除く。)
出席者 :各国政府の代表を始め、世界気象機関(WMO)や国連環境計画(UNEP)などの国際機関等から 400 名以上が出席。我が国からは、文部科学省、農林水産省、林野庁、経済産業省、気象庁、環境省などから計18 名が出席。
当該報告書の取りまとめに当たっては、関係省庁の連携によりIPCC 国内連絡会を組織し、活動の支援を行ってきました。当該評価報告書には、我が国の研究成果論文が数多く引用されているほか、我が国の9名の科学者が執筆に参加しています。また政府としても、政府査読や総会における議論などに積極的な貢献を行ってきました。
当該報告書では、気候変動の影響・適応・脆弱性に関する最新の科学的知見がまとめられており、SPM において「人為起源の気候変動は、極端現象の頻度と強度の増加を伴い、自然と人間に対して、広範囲にわたる悪影響とそれに関連した損失と損害を、自然の気候変動の範囲を超えて引き起こしている」等と評価しています。この記述を含むSPM の概要(各セクション冒頭のヘッドライン・ステートメントの暫定訳)は別添1を御覧ください。 2.今後の予定
今回承認されたAR6/WG2 報告書のSPM については、日本政府において日本語訳を作成し、3月下旬頃に環境省のウェブサイトにて公開する予定です。
IPCC では今後、第3作業部会報告書(緩和策)及び統合報告書の承認等を、次のとおり予定しています。
令和4年 4月 第56 回総会においてAR6 第3作業部会報告書を承認・受諾
9月 第57 回総会においてAR6 統合報告書を承認・採択
添付資料
別添1 IPCC/AR6/WG2報告書の政策決定者向け要約(SPM)の概要
https://gyazo.com/67507cdd296f1c89ea8aeeeba4a53f35https://gyazo.com/99f10dc7773fd2b98840b4380bd97f0a
https://gyazo.com/2d587ff1258db42e5e4cd01c74dcba22
別添2 IPCCによる第六次評価報告書(AR6)に関する山口環境大臣談話
関連Webページ
IPCC/AR6/WG2 報告書参考資料(令和4年2月暫定版)[PDF:約1MB]
https://gyazo.com/186b9247ed49fd84d4511f563ca85f70https://gyazo.com/6e291b599248e4eb8dbbe6e1149b11fa