資格試験方略が大学入試でも有効かどうかの実験
多くの資格試験(運転免許, 電気工事士, 無線技師, 危険物取扱者, ボイラー技士)で次のような方略が有効という報告が複数人から得られている
1. 教科書をざっと読む
2. 本番通り時間をはかって過去問を解く
3. 答え合わせをし、正答できなかった箇所について教科書を(最初よりはじっくりと)読む
4. 同じ科目の別の過去問をやる
5. 3 〜 5を繰り返す
以下、この方略を「資格試験方略」と呼ぶ
資格試験方略が大学受験でも有効かどうかを確かめる、心理学実験ごっこのようなことを行ってみたい
ちゃんとした心理学実験にするのは対照群の設定などいろいろと大変そうなのでそこまではやらない
経験則としてある程度再現するか(しないか)くらいが観察できればよい
あくまでいつものギクスペオタク遊びの一環
用意するもの
高校 世界史B の教科書
検定教科書ならどれでもいい
買うならこれ
大学入学共通テストの過去問及び予想問題集 10回分
各予備校が予想問題集を出しているが、1冊だと4回分程度しかないので、別々の予備校のものを合計4冊ほど入手する
実験の手順
1. 高校の世界史Bの教科書をざっくり読む
じっくり読まなくていい
内容を覚えようとしなくていい
雑誌やラノベを読むくらいの気持ちで読む
3日以上かけない
2. 本番通りに時間制限を設けて 大学入試共通テスト 世界史Bの過去問を解く
回答が終わっても残り時間があれば回答を見直すなど、回答する以外の作業も極力本番通りに行う
世界史Bの時間は60分
3. 答え合わせをして、日時とスコアを記録する
このときスコアが低くてもがっかりしないこと
4. 正答できなかった箇所について、最初に読んだときよりは多少じっくりと教科書を読む
正答はどれなのかが分かる程度に読む
正答数が少ない場合、正答できなかったすべての問題について教科書を読まなくてよい
例えば5割も正答できなかった場合は、正答できなかった全問題のうち3割程度でいい
この作業は嫌にならない程度でOK
当日中にできる範囲に止め、日をまたがないようにする
5. 日を改めて 2 ~ 4 を行う
6. 5 を大学入学共通テストの過去問及び予想問題集がなくなるまで繰り返す
おまけ
資格試験方略に関して次のような仮説がある
出題にパターンがあるような試験であればどんなものでも適用できる
資格試験方略は、年齢を問わずに使える方略である
つまり、出題文の意味さえ理解できれば、例えば中学生が高校の問題を解いたときのスコアを上げることもできる
参加者(被験者)