英国王室の食卓史
やたらと図版が豊富でそれを眺めるだけでも面白い
治世ごとに代表的な饗宴とその内実が当時のレシピ付きで紹介されている
いちいち品数が多すぎてビビる
あと厨房の規模がデカすぎて引く
英国王室での食事マナーについて細かい記述がある
この辺,ホイジンガの中世の秋 にも近い描写があった もっとも,ホイジンガの方がより皮肉が効いていて,本書は事実描写に徹している
日本における京都的作法がどのように醸成されたのかのヒントになるかも
暗黙のルールを教養として押し付ける権威主義がなぜ生まれるのか
そしてその舞台が食卓なのはなぜか