相対主義
科学哲学における科学に対するかなりラディカルな立場 「なにが正しいとか間違っているということに絶対的な基準などないから、みんな何でも自分の好きにしてよい」
この主張を絶対的な判断だとするなら自己矛盾が起きる 相対的な判断とするならば、この主張に相手を説得する力はない
「好きにしてはならない」と判断するのも相手の自由
このジレンマから逃れるには『「何でも好きにしてよい」というただ一つの基準を除いて、正しさの絶対的基準などないからみんな好きにしてよい』という前半に制約をつけた形の主張をする必要がある しかしそうすると、今度はなぜこの主張のみが特別扱いなのか説明しなければいけなくなる
さらにこの主張自体が過激である
「殺人や強盗は悪い」といったほとんどの人が受け入れている前提まで否定することになる
上の事例を踏まえてさらに修正していくと、次のような考えになる
「自分は好きにしてよいが、他の人はダメ」
「それぞれの文化はそれぞれの文化のやり方で好きにしてよいが、その文化の構成員はその文化のやり方に従わなくてはならない」