ミッションステートメントの所感
同様に筆者の所感を書いておきます。
筆者はミッションステートメントを書いていません。というのも、(かなりフランクな言い方をしますが)7 つの習慣は非常に意識高い系の理論であり、肌に合わないと感じたためです。
たとえば 7 つの習慣では「娯楽は要らない」と主張します(脚注4)。 より詳しく言えば、第 3 の習慣にて「時間管理マトリクス」というタスク分類手法が登場します。これは以下のように分類しており、
第一領域(重要かつ緊急)
第二領域(重要だが緊急ではない)
備え、学習、トレーニング、インプット etc
第三領域(重要ではないが緊急)
第四領域(重要でもないし緊急でもない)
娯楽全般はここに含まれる
その上で以下の結論を出しています。
最も重要なのは第二。第二をできるだけ増やしたい
第一は、ゼロにはできないだろうが、できるだけ小さくしていく
第三と第四は要らない
つまり娯楽を無条件に切り捨てているのです。ここで「娯楽を重要だと考える人もいるのでは?」と思うかもしれませんが、そんな解釈は認められません。第四領域の例として娯楽が挙がっているのです。
7 つの習慣は娯楽を許容するほど甘い理論じゃない――そう私には感じられました。だからなのか、ミッションステートメントも上手く書けませんでした。結局、私は上述したように、いくつかのモットーと診断結果を使って「価値観」を言語化しました。
よほど意識が高い人――それこそ娯楽なんてなくても良いと考えるほどの人でなければ、ミッションステートメントは難しいと思います。