ストレングスファインダーの所感
筆者の印象を書いておきます。
ストレングスファインダーの意義は、自分の強みを「資質」という形で、はっきりと言語化してくれることにあります。単に強みを知りたいだけなら、周囲の人に「私の強みは何ですか?」と尋ねれば済みますが、はっきりと言語化されていないケースが大半です。反面、ストレングスファインダーだと、怖いくらい的確に当ててくれます。
たとえば私の上位資質には「内省」があるのですが、これは「一人で考えたい」という資質です。このような「ただ非協調的で引きこもりで頭でっかちなだけじゃないか」と非難されそうな傾向も、ちゃんと資質として言語化しているのがストレングスファインダーなのです。
書籍には具体的なアドバイスも書かれており、たとえば上記の「内省」については、
考える時間や書く時間は、意識的に確保しよう
他人から冷たい人間だと見られがちなので、必要に応じて「これが自分が考えるときのスタイルである」「別に嫌っているわけではない」ことを伝えると良い
自分の考えに基づいて行動するタイプなので、プロジェクトには初期から関わりたい。途中参加だと、そのプロジェクトの前提となっている「誰かの考え」に納得が行かず、かき乱すことになりがち
あなたは知的な議論・討論を楽しむタイプでもあるが、そうじゃない人もいるので、ふっかけるときは注意すること。同種の人だけにしておこう
……
このようなアドバイスがあります。
このようなフィードバックは、周囲に尋ねただけでは返ってこないでしょう。どころか「人は協力しながら生きていくものだ」「学者じゃあるまいし、考え事ばっかしてても意味はない」「もっと行動的になった方がいい」などと(自分の強みを)潰されるアドバイスをされることも珍しくありません。
無論、そういったアドバイスも有益でしょうが、内心では「なんか違うよなぁ」「本当にそうなのかなぁ」と納得できない自分がいるわけです。
長所と短所は表裏一体といわれますが、ストレングスファインダーは「普通の人が短所だと指摘しそうなポイント」を「それは長所であり資質である」と教えてくれます。
自分の強みがよくわからない方は、ぜひ診断してみることをおすすめします。