step.5-週次レビュー用のトリガーリストをつくる
慣れるまで大変だとは思いますが、ぜひ慣れていただきたいです。
というのも、ここ Step.5 から行う週次レビューは、もっと大変(というより心理的な面倒くささが強い)であり、日次レビューに手こずっているようでは、おそらく越えられません。 ……と、ハードルを上げるのも程々にして、引き続きチュートリアルを進めていきます。
週次レビューでも同様に、まずはトリガーリストをつくっておきます。
(!) 週次レビュー用のトリガーリストをつくります。以下手順を行ってください。
1: 「週次レビュー用のトリガーリスト」用の場所を設ける
アナログの場合、一枚分の紙やページを確保し、「週次レビュー用のトリガーリスト」とタイトルをつけます
デジタルの場合、triggerlist_to_review_weekly.txt というファイルをつくります
2: 設けた場所に、以下の項目を書きます。
デジタルがベースなので、アナログの方は適宜読み替えてください
書くのが面倒な場合、ダウンロードすることもできます(ダウンロード先は本章序盤を参照)
code:triggerlist_to_review_weekly.txt
■週次レビュー用トリガーリスト
- 誰にも邪魔されない環境と、1~2 時間を確保する
- 以下を準備する
- 日次レビューの記録場所(log_review_daily.txt)
- 週次レビューの記録場所(log_review_weekly.txt)
- プロジェクト(project.txt)
- 次に取るべき行動(nextaction.txt)
- カレンダー
- 連絡待ち(waiting_for.txt)
- log_review_weekly.txt を開き、今日の日付を追加する
- ※ 転記先は log_review_weekly.txt の今日の日付部分
- log_review_daily.txt を開き、
今週分の Y(今日やったこと) を転記する
- 同様に、今週分の W(今日わかったこと) も転記する
- 転記した Y と W を見て、今週の傾向・所感を記入する
- T(次にすること=来週やること)があれば、記入する
- T を記入し終えたら、nextaction.txt にも転記しておく
- project.txt を開く
- 各プロジェクトに対して以下を行う
- 1: 進捗に変化があるなら、その旨を更新する
- 2: 直近やるべきタスクがあるなら、
それを nextaction.txt に書き込む
- project.txt を開く
- 各プロジェクトに対し、
タグの追加や修正が必要そうなら適宜対処する
- プロジェクトを全体的に眺めてみて、適宜以下を行う
- 1: 各項目を並び替える
- 2: 表現を微修正する
- project.txt を開く
- ブレイクダウンが不十分なプロジェクトを n 個挙げる
(個数は適当で良い)
- 挙げたプロジェクトの一つ一つをブレイクダウンしていく
- 必要に応じて「~~をブレイクダウンする」というタスクを
nextaction.txt に入れても良い
- 手順 6 のブレイクダウン結果をもとに、
必要に応じて手順 3~6 を実施する
日次レビューよりもさらに長ったらしくて、もはや見る気も失せますね……。しかし、単に手順を明確に書いているだけです。こうしておくと、やはり従うだけでレビューしていけるので楽なのです。
コツ
細かいやり方は各自アレンジしましょう。特に週次レビューのトリガーリストは、人によって大きく違いが出るところです。本チュートリアルでは、筆者の好み(長くてもいいのでとにかく指示を書く)が出ています。逆に、10 行以内の簡単なトリガーリストで済む人もいます。
週次レビューでやりたいのは「この一週間の振り返り(日単位ではなく週単位での俯瞰)」と「プロジェクトの整理」です。この二つができるのなら、やり方は問いません。極端な話、トリガーリストは「キッチンタイマーを 10 分でセットして、時間切れまでテキトーに振り返る」とか「60 分でセットして、時間が来るまでテキトーにプロジェクトを整理する」でも良いのです。
週次レビューに要する時間は、1 時間は確保しましょう。2 時間でもばちは当たりません。経験則として、どうしても時単位はかかってしまいます。というより、時間をかけてじっくりと行うものなのです。充分な時間があるからこそリラックスができ、色んなことが見えてきたりひらめいたりするところがあります。
週次レビューというとハードルが高そうなイメージですが、逆です。コーヒーを飲みながら本を読むとか、映画を視聴するとか、そういうリラックスした時間をイメージしてください。週次レビューは、この一週間と次の一週間を俯瞰して、整理して、スッキリするための、大事な時間です。楽しみましょう。余談ですが、慣れてくると「週次レビューしないなんてありえない!」という身体になるそうです(筆者もまだその境地には至れていませんが)。