step.4-目標を洗い出してみる
理想だけでは行動には繋がりません。GTD では理想を目標という「理想の達成に必要な中間ゴール」に分解します。
というわけで今から分解してみましょう。
(!) 理想を一つだけ選び、目標に分解してみます。以下手順を行います。
1: 適当な記入場所を用意します
アナログの場合、一枚または一ページを確保し、タイトルは「目標のブレスト」にします
デジタルの場合、core.txt に「■目標のブレスト」という行を書きます
2: Step.3 で挙げた理想の中から一つを選び、確保した記入場所に書いておきます
3: キッチンタイマーを準備し、10 分にセットします
4: タイマーを開始し、選んだ理想に必要な中間ゴールについてブレストを行います
思い浮かんだことを書き込んでいきます
以下トリガーリストも使ってみてください
5: タイマーが鳴ったら終了です
triggerlist_milestone.txt
code:txt
■理想から目標(中間ゴール)を洗い出すためのトリガーリスト
- 何を満たしたら、その理想を達成したと言えますか?
- その理想を中学生にもわかるように説明してみてください
- その理想は、お金があったら達成できるものですか?
- その理想は、合法な手段で完結できますか?
- その理想は、声を大にして言えることですか?
- (Who) その理想には、誰が必要ですか?
- (What) その理想には、何が必要ですか?
- (When) その理想は、いつまでに満たしたいですか?
- (Where) その理想を満たすのに、必要な場所はありますか?
- (Why) その理想を満たしたいのはなぜですか?
- (How) その理想を満たすのに必須となる手順や手続きは何ですか?
- (How) その理想を満たすのに必要な目安、基準、水準は何ですか?
いかがですか。中間ゴールが見えてきたでしょうか。見えてこない、あるいは見えるけど認めたくない場合は、理想そのものがおかしいかもしれません。納得がいかないなら、別の理想を選んだ上で、もう一度試してみてみましょう。
ブレストを終えたので、次に進みます。
(!) ブレストした結果をまとめます。以下の手順を行います。
1: 軸系の箱に、目標を記入するエリアを設けます
アナログの場合、適当なページを確保して、「目標」というタイトルをつけます
デジタルの場合、core.txt に「■目標」という行を書きます
2: ブレストした結果を見て、目標(中間ゴール)が何個あるかを数えます
3: 目標の記入エリアに、一行一項目で目標を書き並べます
以下にデジタルで行った場合の例を示します。
core.txt
code:txt
■理想
……
■目標
・……
・……
・……
……
■制約
……
最後に期限を切りましょう。期限を切らなければ、いつまでたっても動けません。
(!) 書いた目標それぞれに期限を設定します。以下の手順を行います。
1: 目標の各行先頭に、その目標の期限を書く
期限には「WANT(いつまでに達成したいか)」と「MUST(ここまでに達成するべき)」があります
WANT の場合でも、心を鬼にして、極力設定してください
以下にデジタルで行った場合の例を示します。
core.txt
code:txt
■理想
……
■目標
・~2020/06/30 ……
・~2020/12/31 ……
・~2021/03/31 ……
……
■制約
……
これで目標の洗い出しは終わりですが、いかがでしょうか。
いちいち落とし込めなかった方は、悲観する必要はありません。それが普通です。
逆に、落とし込めている方は、それはそれで「これが現実か……」と遠い目になっているかもしれません。そういうものです。理想とは遠いものです。だからこそ、目標という中間ゴールに分解し、一つ一つ潰していくしかないのです。
いずれにせよ、あなたが洗い出した理想に対して、目標という中間ゴールを書いておくこと自体に意味があります。書いておけば、見返すので意識します(もし見返さないならレビューで見返すようにしてください)。意識すれば、見直す機会に繋がります。少しずつ、少しずつ微修正されていくことになるのです。
そうすると、どこかで「これだ!」とわかる時が来ます。カチリとはまる感覚とも言えましょうか。そうなったら、あとは実行するだけです。「やっぱりやるしかないか」と腹をくくるようになったり、あるいは「割に合わないな」と諦めることになったり、はたまた「毎日少しずつやればいけそうだな」と気が楽になったり――と、何かしら決断できるようになります。