step.2-制約を洗い出してみる
箱をつくったので、中身を入れていきます。
まずは制約を洗い出してみましょう。制約とはあなたを取り巻く制約全般を指します。立場、責任、体調や健康、直近注意するべきイベントなど多数存在します。GTDではこれら制約を洗い出しておき、適宜読み返すことによって、制約への意識や対処を忘れないようにするのでしたね。
(!) 制約を洗い出します。以下の手順を行います。
1: 軸系の箱に、制約を記入するエリアを設けます
アナログの場合、適当なページを確保して、「制約」というタイトルをつけます
デジタルの場合、core.txt に「■制約」という行を書きます
2: キッチンタイマーを準備し、20 分にセットします
3: タイマーを開始し、つくったエリアに制約を書き込んでいきます
以下トリガーリストも使ってみてください
4: タイマーが鳴ったら終了です
triggerlist_restriction.txt
code:txt
■制約を洗い出すためのトリガーリスト
・あなたは誰と暮らしていますか?
・家族のために定期的に行っているタスクは何ですか?
・月の収入はいくらですか?
・月の支出はいくらですか?
・あなたが勤めている会社はどこですか?
・あなたが抱えている業務は何ですか?
・あなたが抱えている上司、部下、同僚、その他チームメンバーは誰ですか?
・あなたの役職は何ですか?
・あなたの住まいの住所は?
・会社までどのくらいかかりますか?
・近くて、よく行く場所はありますか?(徒歩圏内など)
・遠いが、よく行く場所はありますか?(乗り物使って 1 時間以上など)
・あなたの住まいの間取りは何ですか?
・あなたが抱えている病気は何ですか?
・あなたが服用している薬は何ですか?
・あなたの通院状況はどうですか?(行っている病院、通うペースなど)
・あなたがいつも持ち歩くものは何ですか?
・あなたが第三者に公開しているアカウントは何ですか?
・直近注視するべき人物はいますか?
・直近注視するべき用事はありますか?
・直近注視するべき出来事はありますか?
いかがでしたか。意外と多くの制約に囲まれていることがおわかりいただけたかと思います。
■コツ1:どこまでは洗い出すかは人それぞれですが、右記の観点を目安にすると良いでしょう――1日1時間以上は費やしている対象、放置すると身体的・社会的生命に関わるもの、邪魔だがすぐには手放せないもの。
■コツ2:制約の洗い出しは、きりがないので程々にしましょう。最悪洗い出さなくても構いません。ただ、洗い出しておくと、あとで読み返すことによって内省できます。たとえば「そうだった、この制約を抱えてるんだよなぁ」「そろそろ何とかしたいからブレストしてみよう」「これはどうしようもないから諦めるしかないな……」といった気づきや判断が生まれやすくなります。
■コツ3:どんな制約を洗い出すかは、あなたの志向によります。たとえば筆者の場合、生活環境はできるだけ効率的にしたいと考えているので、収入・支出・間取り・所持品などは細かく書いています。一方、独身なので家族に関する記述はありません。