三井不動産スタジオ2022-24
心身が健康になるオフィスを実現するAIロボットファシリテータのためのコミュニケーションデザイン
https://gyazo.com/711faf092867ad803f8b2d4f2ea132bc
スタジオ参加者へ
スタジオ内のフロー情報共有はSlackで、ストック情報の共有は専用のScrapboxでおこなっています。接続先はお問い合わせください。
概要
三井不動産株式会社、東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻知能機械デザイン学分野 平田研究室、およびフィールドデザインセンターが共同で主催するPBLデザインスタジオ「 心身が健康になるオフィスを実現するAIロボットファシリテータのためのコミュニケーションデザイン(仮)」を開講します。
「PBLデザインスタジオ」 とは、様々な分野から集まったメンバーのコラボレーションを通じて、社会課題の解決を目指す、プロジェクト駆動型のデザイン・ワークショップです。 この三井不動産スタジオ2022-23では、オフィス開発者、ロボット開発者らとともに、「心身が健康になるオフィスを実現するロボットのためのコミュニケーションデザイン」を展開します。
このスタジオで行う共同研究についてのプレスリリースはこちら。
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背景
このプロジェクトには大きく二つの背景があります。
ひとつはリモートワークの現実化です。2020年に始まった新型コロナウィルスのパンデミックによって、人々は集まって活動することが抑制されました。医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーがハイリスクな現場での勤務を継続する一方で、多くのオフィスワーカーはリモートワークを経験することになりました。実は、多くのオフィスワークは出社しなくてもICT技術によって実施可能であることは古くから指摘されてきましたが、慣習を変えてまで実行されることはほとんどありませんでした。しかし、このコロナ禍によって、世界中で突如としてリモートワークが大々的に実行されることになったのです。
2023年4月の時点でなお現在進行形であるこの経験は、人々が集まるオフィスのあり方の見直しにつながります。毎日わざわざ通勤して集まって働くことにはどんな意義があるのでしょうか。これから私たちは何のためにオフィスに行くのでしょうか。
もうひとつの背景は、人間とともに社会を構成する存在としてのロボットのあり方を考える「ソーシャル・ロボティクス」の進展です。実用化されたロボットの社会進出は、工場をはじめとする産業施設を中心に進んできましたが、次第に、より一般の人々と共存する環境、すなわち商業施設や医療福祉施設そして家庭へと広がっていこうとしています。ホワイトカラーのための就労環境であるオフィスもまた、ソーシャル・ロボティクスの重要な舞台になろうとしています。
では、ロボットがオフィスを共有するメンバーとなるとき、オフィスにおける人とロボットのコミュニケーションとはどのようなものになるでしょうか。
これらの問いに一挙に答えるべく、主催者が設定した仮説は、オフィスは「心身を健康にするための場」となり、ロボットはそれを助けるファシリテータとなる、というものです。
https://gyazo.com/99d5428290a12a215b3db5323cedc671
目的
そこで、このスタジオの目的を次のように設定します。
近未来において
人々が集まるオフィスに
心身が健康になる場を実現するべく
「AIロボットファシリテータ」が
ワーカーと気軽にしかし正確にやりとりできる
マン-マシンコミュニケーションのシステムを
デザインする
ことです。
オフィスにおける人とロボットの関係において、
どんなシーンがありうるか
どうコンタクトするのか
なんと話しかけるのか
擬人化されているのか
どうモノをやり取りするのか
どんな姿なのか
何みたいなものとして了解されるのか
どんな手順を踏むのか
データの取得に必要な間を持たせるには
画面を見せるのか、音声で会話するのか
顔はあるのか?
サイズ?形?質感?
ピンか?コンビか?トリオか?
などの問題を具体的に検討し、人とロボットのコミュニケーションをデザインしていきます。
2022年7月からの活動で、下記の部分まで進捗しています。
映像に映る表情から感情を読み取るカメラ
室内の任意の位置に自律的に移動するローバー
オフィスワーカーとの微妙な距離を保ちつつコミュニケーションをとる態度の概念化
受講資格
東北大学の大学院生または学部生、および教員。
所属専攻・学科、デザイン経験は問いません。
工学研究科だけでなく、他研究科・学部学生の受講も受け付けます。
募集人数
公募による受講生は3~5名程度を予定
参加費用
無料
単位の取得
このスタジオは課外活動で、単位が認定されるものではありません。
受講申し込み・問い合わせ
右記までメールでご連絡ください。 info@fdc.eng.tohoku.ac.jp
まずは、オンラインで開催される説明会にご参加いただくのもよいでしょう。このページの最下部をご覧ください。
担当教員
本江正茂 東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻 准教授
平田泰久 東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻 教授
ラワンカル アンキット 東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻 特任准教授
サラザル ホセ 東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻 助教
ほか
スケジュール
まず、2022年8月下旬から第二期(2023年3月まで)を実施しました。
今回は、第三期: 2024年4月〜2024年6月の募集です。7月以降も継続の予定です。
参加メンバーと調整してスケジュールの詳細を具体化します。
各期の活動は連続しつつ独立性を持たせるので、どのタイミングからでも参加し、修了することができます。
活動予定
第一期(2022.7~9)
受講生募集
キックオフ(8月)
条件整理
コンセプト検討
事例研究
ゲストと議論
デザインブックとして取りまとめる
第二期(2022.10~2023.3)
受講生募集
ゲストレクチャ
事例研究
課題の洗い出し
コンセプト検討
シナリオ検討
コンテンツ検討
プロトタイプ制作
ロボット統合検討
第三期(2023.4〜6)
受講生募集
ゲストと議論
コンセプト検討
コンテンツ検討
プロトタイプ制作
WOZテスト
オンライン説明会
このスタジオについて、下記の日程でオンライン説明会を開催します。
少しでも興味があれば、まずはここで詳しい説明を聞き、疑問点を質問してみてください。その上で、受講するかどうかを判断してもらえればと思います。
2023年4月14日(金)18:00-19:00
2023年4月17日(月)18:00-19:00
2023年4月18日(火)18:00-19:00
https://youtu.be/xsq7M1_v6Ew?t=65
質問や参加表明は、下記までメールでご連絡ください。
info@fdc.eng.tohoku.ac.jp