デザインスキルワークショップ 2019
趣旨
アイデアを発想し、モノやサービスを作りだすことは、個人のセンスによるものと思われているかもしれない。しかし実際には、たった1人でアイデアを構想し、実現させることなどありえない。あらゆる事業は、チームによって発意されたアイデアを形にしていったものなのだ。
FDCでは「コミュニケーション」の重要性が叫ばれながら、なかなか体系的には教えてこられなかった、「共創」の基礎知識を身につけたい。そして先達たちの知識を学びアイデアを発想し、人と考えを共有しながらシナジーを生み出していく知的基礎体力をつけることが目的である。
https://gyazo.com/585dc50a73228b956519eeeed0f3ce3e
https://gyazo.com/845b1b8b07542289102e7c3748690eb1
https://gyazo.com/706a31aa26fa8ca1814d2e2087bd4e2c
https://gyazo.com/4daf947ef706eae39d7533c9136585f7
2019年度
2019/04/15 ブレインストーミング = 喋る
アイデアを発想するには「質より量」である。ブレインストーミングは少人数で多数のアイデアを出す方法として開発された。ただ単に量を出せばいいのではなく、質の高いアイデアを出すブレインストーミングにはいくつかの作法にがある。ここでは実際に作法を踏まえたブレインストーミングを実践して学ぶ。
2019/04/22 なりきりプレゼンテーション = 観察し真似る
モノを知るためには観察から始まる。既存の商品パッケージを取り上げ、そのデザインを分析。デザイナーになりきって仮想プレゼンテーションを行う。
2019/05/13 観察スケッチ = 見て描く
スケッチは、普段は気にしないようなディティールを観ることのできる実践的な手法である。「なぜこのような形になっているのか」を観察し描いてみることで先人達との時を超えたインタラクションを堪能する。絵は苦手という意識をもつメンバーのためのスケッチ超入門も同時開講する。
https://gyazo.com/fdda1f90548f1024c474e1c0cf9645c5
https://gyazo.com/855549c3196869d4b23d97e51073bc85
2019/05/20 ビブリオバトル = 話す
良いものをポジティブに褒めることは、イノベイティブに思考する上で大切である。ここでは各人が自分の好きな本、映画などのコンテンツ(漫画やゲーム、音楽でもいい)を紹介する「ビブリオバトル」を開催し、優れたプレゼンテーターを紹介する。プレゼン能力を鍛えると同時に他者の考える「良いもの」をインプットすることで自分の思考の枠を拡張する。
2019/05/27 アイデアスケッチ = 見て描いて喋る
アイデアの「質」を上げるには、より具体的にイメージすることが効果的である。アイデアスケッチはアイデアについて示すスケッチを一緒にしめすことでブレインストーミングより一歩踏み込んだディスカッションを可能にする。絵が下手でも大丈夫。絵が上手いことが良いアイデアを出すとは限らないから。
2019/06/10 カスタマージャーニーマップ = 過程を想像する
「ペルソナ」とは「商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのこと」である。ここでは代表的なカスタマーをペルソナとして設定し、ビジネスにおけるペルソナの行動を「旅」にみたてて、マーケティングにおける接点を考え、ビジネスモデル全体を捉え直す。
2019/06/17 写真 = 切り取る
写真はスマートフォンの普及で気軽に撮れる様になった。プレゼンテーションなど人に伝える上で重要である。しかし、カメラの仕組みは意外と知らないのではないだろうか。この回では写真の光学的な仕組みを理解し、見違える様な写真を撮れるような「ちょっとしたコツ」を伝授する。
受講者数 25名(うち学部生 15, 大学院生 9, 教員1, 学外参加 6)