自分より圧倒的に経験値が高い人と密に連携するのは必ずしもベストプラ
PDCAサイクルを回してアジャイルな開発をしようとする際、実際に価値検証や開発段階のプロダクトを使用してもらうための云わばテストユーザーの獲得が必要な場合がある。
教育関連のプロダクトであれば、実際の教育現場と連携して定期的なワークショップを行うのが良いだろう。
その際に地域の教育委員会の人と密に連携を取ることができれば↑は楽になる
自分より圧倒的に経験値が高い教育現場の人は、おそらく今まで同じように連携を求められ、諦められてきたのであろう。かなり慎重になっていて新しく連携を求めてきた人に「こいつは本気でこれをやろうとしているのか?」と確かめようとする。
それ自体は全く問題ではないが、自らの経験値の高さもありどうしても聞き方が意図せず威圧的、脅迫的になってしまう。
持続的に熱意が続くメンバーが集まっているのであれば問題ない。しかし人間はそう簡単ではない。
その時の外部的環境・内部的環境によってやる気というのは不安定に変化するものであり、それをメンバーごとに深く理解しながら最終的にプロジェクトを成功に導くのがマネジメント担当の仕事である。
しかし、↑のような教育現場の人にとってはそんなこと知ったこっちゃない。一時的なメンバーのやる気の減少を発見すると「ほら見たことか。本気じゃなかったのか。これだから若い者は」となる。
マネージャにとってはたまったものじゃない。マネジメントコストをあげないでくれ。
定期的なユーザーインタビューやワークショップを行うためだけに、その人との連携は本当に必要なのか?むしろプロジェクトにとって失敗を導く者にならないか?
実は自ら持ち合わせている人脈だけで解決するのでは?
自分の学校の学生に個人的に呼びかけるだけではダメなのか?
それらをしっかりと吟味せずにむやみに自分より圧倒的に経験値が高い人と連携するのは、必ずしもベストプラクティスにはならないのではないか。