Cryptoのおけるショート(空売り)と市場の関係について
タイトルはチョット違ってて、
Token sales and shorting
概要
提案・課題
Vitalikの投稿
efficient market hypothesisが成り立たないのはどういうときか?
shortできない場合は成り立たないのでは
cryptoのmarketは今shortできず、efficient market hypothesisが成り立たない
これを解決するにはどうすれば?
いくつかアイデアを出したんだけど、みんなの意見を聞かせてくれないか?
議論の内容
shortとlongのriskがasynmetric
ex) Binance砲でshorterが死ぬ
市場参加者が狂ってるから正しい価格にならない
Liquidity不足が問題なのでは
Liquidityがあればshortできるようになるはず
Liquidityはregulationが落ち着くまでしょうがないのでは?
感想や考察など
結局、Liquidity問題を解決せずにshortするには大量のデポジットが必要ってこと?
ICOした通貨はLiquidityを出すのはキツイ(時価総額、ホルダー数ともに)
市場が狂っているというのは、Cryptoeconomics的につらそうな条件だなと感じた
短期的な経済合理性と長期の経済合理性は異なる
効率的市場仮説、cryptoじゃないアセットではどんなかんじなんでしょうか
shortのリスクがエグいというのは、ある意味仮想通貨の特徴かなと思った
Binance砲でレバレッジなしでも損失が元金の5倍とかになっちゃう可能性
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前提知識
空売り(Short)
(借りて)先に売って後で買い戻すこと
値段が下がれば儲かる
1BTC=100万円で売って1BTC=90万円で買い戻せば10万円が利益になる(1BTCの現物 + 10万円)
(基本的にはデポジットしないとダメという認識でOK?)
Shortの場合、損失がでかくなる可能性がある。
Longは価値がゼロになれば終わりだが、Shortは価格が上がり続けたら無限に損失は増えていく。
効率的市場仮説(efficient market hypothesis)
市場は常に完全に情報的に効率的であるとする仮説
情報的に効率的である -> 金融市場における金融商品の価格がその商品の価値を決定づける情報を反映しているという意味
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投稿
Inadequate Equilibria 75 という本を読んだ
Q. 効率的な市場仮説がうまくいかないのはどういうときか?
A. ショートできるほど市場は効率的ではない場合
スタートアップ株式市場は非効率なので、時価総額が上がらなければ高く評価しすぎたと反省して損を受け入れるしかない
通常の株式市場ですらショートするのは難しい。
ショートできる広範な市場を対象としたファンドでは、ショートできないインデックスファンドより5%大きなリターンを上げることがわかっている
Cryptoの市場でも同じことが言える。
数十億ドルの時価総額のコインですら、Cryptoのプロは「スキャムじゃん」「技術的にムリやろww」「開発されてないやんけww」と言っている
Cryptoの世界で彼らの意見を実際にマーケットに反映する方法は本当にないのだろうか?
Cryptoをショートできる環境を用意するのはむずい
取引所で取扱がない
volatilityがでかいわりにliquidityがないので、shorterは誰であってもリスクが高い
good shorting mechanismsを追加できないか?
パッと思いついたVitalikの提案
random possibly untrustworthy tokenとBTCやETHペアであれば多少マシ?
Fiatで考えるよりはvolatilityが小さくなる
提案
1. Require super-high capital inefficiency
ex) 1ETHに30ETHのdeposit
2. Partial Shorting
部分的なショート
不安定なトークンの価格が2倍になるごとに1ETHを失う(最大8倍まで) <- shortしたのに値段が上がってるから。
もっと利益がほしいならさらにオリジナルを買いたいかもしれないが、短期で2~3倍の利益を上げたいだけなら十分
売り手はプレミアムな手数料を支払う
平均的なトークンは1%/month減額する必要がある
3. Shared Collateral
10の異なるトークンをshortできるように80 ETHを置く(つまり、8倍の担保を用意)
10の通貨のリターンの合計が80ETHに達した場合にのみ清算される
これは、住宅市場はすでに存在。REIT株式をショートできる。
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Discussion
One of the reasons why wall street does not fluctuate so much as crypto currencies is because on NASDAQ and NYSE have money makers so that you can always buy and sell from the money maker.
彼のコピペはくっそ長いので読んでない。コメントだけ抜粋。
ナスダックとNYSEにはマネーメーカーがあり、いつでもマネーメーカーから売買することができるので、ウォールストリートが暗号通貨ほど変動しない理由の1つです。
GEXというプロダクトを開発中
SmartContractからトークンを買えるようにする(リザーブ)
SmartContractが即時にユーザーにリザーブから貸出、実際の取引は1日の終りに実行する(0:00)
All the solutions do require extremely high amount of capital in order to bring create a market where a token can be effectively shorted.
3つのアイデアはどれも莫大な資金が必要なのでは?
より効率的な市場をつくれるなら、crypto brokerとしてスマートコントラクトでもっと良い機能を作れるのでは
stock marketでのshort
shortしたいとき、stock marketではbrokerからstockを固定金利で借り手、売る。
ポジションを解消したいときに買い戻す
これはSmartContractでも作れる。
一方、長期の投資期間(6ヶ月以上)でロングしている人たちがいて、彼らは金利を受け取る
彼らは金利というインセンティブがある
shorterに貸し出す資金のもと
提案
z = x/yの式を定義する。(分かりづらいので僕が勝手に0.5xをxにしてます)
定義
x = トークンの初期保有額
2x = deposit金額
y=トークン1単位の価格
z = shortできるトークンのquantity
shortしたい人たちは合計金額の2倍のEtherに加え、これらのトークンを借りる利子をSmartContractに預けなければならない。
SmartContractがレポジトリに。
もしトークン価格がゼロになるとEtherを取り戻せなくなる。
トークン価格の流れを得るための方法には、コントラクトの関数を呼び出すたびにOracleからトークン価格を取得し、自身のポジションがEther建てでいくらになっているか調整する必要がある。
shortしているとき、
価格が50%上がると
0.5x + δ(金利)のloss
2つの選択肢
決済する
0.5x - δを追加で払う(SmartContractデポジットから?)
下がると信じて放置
更に価格が上がると...(上昇分がxに近づく
SmartContractがEtherDeltaなどのDEXからデポジットされてETHを使ってトークンを買い戻す
価格が50%下がると...
決済する場合、z買ってからSmartContractに返却し、2x - δETHのデポジットを取り戻す
0.5x - δの利益
トークン価格が0になった場合、zトークンを市場で調達して返却、SmartContractから2x - δのdepositを引き出す。
つまり、x - δの利益
課題
常にトークン価格を取得して各ユーザーのポジションを調整しないといけないこと
Oracleの信頼
gasが高くつく
ERC20しかできない問題(コントラクトにトークンをデポジットするので)
to have market for covered call options. Some people would write call options and some people would buy call options.
詳細は省くが、コールオプションのほうがshortを実現するより簡単じゃんという話
コール・オプションとは?
ある物(=原資産)を買う権利のこと
株式の場合、コール・オプションは「ある日時に、ある価格で株を買う権利」
Augur (and other prediction markets) markets are effectively bounded futures which means you can open a leveraged short or long position. However, as futures they also have time expiry.
Augurで似たようなことができる
ex) 明日、OMGは価格が6ドルに落ちると思う!!
先物として時間制限付き(?)
長期でshortしたい
いずれ人々はもってるトークンが無価値であることに気づくが、現在のcrypto市場はirrationalなので短期でshortポジションを置くのはいやだ
「2年以内に、トークン価格が2倍になるよりも0になる確率のほうが高い」みたいな設定でshortしたい
2年間、1度も2倍にならなければセーフ?
Augurなので、2年間はいくら価格が下がっても精算されない
アメリカオプション、ヨーロッパ立の複数年LEAP(詳細見てません)
an issue with shorting would be the potential for unbounded losses and the smart contract requiring an external oracle.
ショートのリスクに際限がないこと
オラクルをtrustする必要があることと、
I’ve argued before that crypto markets would be more efficient (and prices accurately lower) if there were shorting mechanisms with symmetric rather than asymmetric risks.
リスクの非対称性が問題
but to me it seems very much that the single biggest reason why not much more shorting is available is simply because of liquidity.
BTCで1日あたりの取引ボリュームは時価総額の約5%程度
他の資産ってどれくらい...?
“Another way to keep long & short risks symmetric is ‘log-space’ bets: bet $10 → make $10 when BTC doubles, lose $10 when it halves.”
リスクをログスケールにする
short時の価格2倍とlong時の価格1/2のリスクがおなじになる。
It’s not going to work because market caps in crypto are universally fake.
Some fool is likely to tag along and buy some for a ridiculous price.
市場が狂ってる
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まとめ
課題
longとshortのリスク非対称性
流動性不足
市場が狂ってることも配慮したい
アイデア
SmartContractへのデポジットを使う
長期long勢のお金を使ってshortする
コールオプション
バイナリオプション
分散型予測市場を使う
リスクをログスケールにする