【引用】目玉は少人数のグループワークだ。
目玉は少人数のグループワークだ。期間中の昼休みに1時間、5人1組で4回ほど集まり、自身の10年後、20年後の理想を語り合い、アクションプランの作成を目標に据える。吉井氏はゼミを運営し、対話の重要性に改めて気づかされたという。
「初回の時点では、ワークシートも白紙に近い状態で、今後のキャリアの展望について明確なイメージが浮かばないという人も見られました。でも他の人の話を聞くと刺激になって、自分自身のことを考えるヒントになるのです。そういえば、自分はこんなことが好きだった、自分が仕事で熱くなるのはこういう瞬間だ、というように」
さらに3カ月という期間を設けることで、キャリアへの関心が持続的になる。
「期間中に家族と話すなど、周りの人と言葉を交わすことで、徐々に未来へのビジョンが輪郭を帯びてくるようです。終了時には初回と比べ、具体的な将来像を描けた人が何人もいました。自分にとって望ましい生き方や在り方がないわけではなく、言葉にする機会がなかったために、想いや考えが埋もれていただけなんだと思いましたね」
一度立ち止まり、これまでを振り返り未来について考える機会をしっかり持つこと。そして、仲間や家族との対話を重ね、自身の想いをアウトプットすること。そのような機会を持つことが、自律的なキャリア形成においては大切だということだろう。ゼミへの参加をきっかけにボランティアに挑戦したり、資格取得に向け動き始めたりする人も出ているという。
家族との対話というのが見落とされがちだけど本人にとってのインパクトは大きいんだろうな
組織外でに行動や認知が組織内に影響を与えるという意味で ジョブ・エンベデッドネス的に映る
/icons/hr.icon
#2025/11/13
『Learning Design 2025年09月号|就職氷河期世代の成長支援』