【引用】本書は、「二項動態経営」という組織的知識創造理論における新たなコンセプトの発信を意図している。
本書は、「二項動態経営」という組織的知識創造理論における新たなコンセプトの発信を意図している。『失敗の本質 日本軍の組織論的研究/戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎』の刊行から 40 年。当時、示した教訓は「過去の成功体験への過剰適応を避けよ」であった。組織には慣性が働き、ともすると変化を嫌う性質がある。しかし、組織内外の環境変化の波を乗りこなし、あるいは自ら変化を創造し、無限に自己変革を志向する組織でなければ生き残れない。本書では、自己変革する組織の本質が、二項動態による集合的な実践知創造にあることを論考する。経営活動において直面するさまざまな矛盾やジレンマを「あれかこれか」の二項対立(dichotomy) で切り抜けるのではなく、苦しくても「あれもこれも」の二項動態(dynamic duality) を実践し、新たな価値を創造することこそが、過去の自己を超えていくただ一つの道なのである。 /icons/hr.icon