【引用】情報処理モデルのように、人間には限定合理性があるという前提が置かれると、組織全体としての認知能力を向上するために、標準化された手続きやルールであるルーティンが、組織に埋め込まれる。
ノーベル経済学賞受賞者ハーバート・サイモンは、人間をコンピューターにたとえた認知科学の情報処理モデルを組織論に応用した。
サイモンは、人間の思いや価値観などの暗黙知を退け、価値前提を排除した。
人間をコンピューターのようにプログラミングされたシステムに則って客観的なデータや情報を処理するマシンとして定義し、合理性や効率性を担保するために、客観的・機械的・階層的な情報処理システムや官僚制のような仕組みが必要だと主張したのである。
情報処理モデルのように、人間には限定合理性があるという前提が置かれると、組織全体としての認知能力を向上するために、標準化された手続きやルールであるルーティンが、組織に埋め込まれる。
ルーティンとなった同じことの繰り返しは、硬直化につながり、思考停止を呼ぶ。
当然のことであるが、内外環境の変化に対応することはできない。
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#2026/04/04
『二項動態経営 共通善に向かう集合知創造|野中郁次郎/野間幹晴/川田弓子』