【引用】久保田磨希みたいな役者は「個性派女優」とよばれたりするのですが、実際の私は超平凡。
久保田磨希みたいな役者は「個性派女優」とよばれたりするのですが、実際の私は超平凡。普通のことしか考えられません。それこそ個性的な役を演じるときは、何だか無理をしなきゃいけない気がして、それが嫌だったんです。 でも、所属事務所や母校の大学で後輩を教える立場になってから、考え方が変わりましたね。むしろ自分が普通だからこそ、ひょうきんな人とか突拍子もない人、無神経な人といったキャラクターを演じる際に、普通の人との違いや距離感をつかみやすい。自分の真ん中にいる“普通の私”を起点にして、距離や方向を測れば、どんなキャラクターにも近づいていけるんじゃないかと。そこに気づいてから、普通の人で良かったと心から思えるようになり、コンプレックスもなくなったんです。
だから、私生活でも普通がいい。家族とのやり取りや地に足のついたくらしを大切にして、精神的に落ち着いていないと、役になりきるのは難しいと思います。
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