『最高の結果を出すKPIマネジメント|中尾隆一郎』
『図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100のツボ|坪谷邦生』で紹介されてて知った
2025-11-03 04:32
事例の最後になってくるとなんか薄くなってきた
2025-11-03 05:23
P.232
結局、質的問題を量的問題に換算してるということだよね。
問題を質的に捉える(モデル化)のところが結局残ってる気がする
2025-11-03 05:27
読了
うーん、 『図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100のツボ|坪谷邦生』以上の示唆はなかったような
『図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100のツボ|坪谷邦生』P.78のツボ30にあるように、「KPIを巡る対話と議論」のためのツールと捉えれば、すごくソリッドで良いと思う
KPIを設定する(ための準備であるCSFの導出)プロセスそのものが対話を深める
あとは、「1つに集中する」という「思考の型」でもあるのだろう
最高の結果を出すKPIマネジメント
https://amazon.com/dp/B07DWT74FW
Highlights & Notes
つまり、KPIマネジメントをしているということは、「『事業成功』とは何か分かっているのか?」ということを問いかけています。
また、重要な鍵は1つなので、たくさんの「数値目標」を見ているのもKPIマネジメントではありません。この「1つ」というのは、後で詳しく説明しますが、とても重要なキーワードです。
KGIは期末終了時に到達したいゴールの数値のことです。 わざわざゴールの話から始めているのは、しばしば関係者間でこのゴールの認識がずれていることがあるからです。
例えば、営業組織であれば、売上というゴールの前に、その売上を上げるために行う顧客訪問や提案活動などのプロセスを指します。つまりCSFをきちんと実行していれば、結果としてゴールにたどり着けるプロセスがCSFです。  また、 プロセスなので、現場がコントロールできるものである必要があります。現場の努力で変化するプロセスであることは 必須 です。   そのプロセスの中で、最も重要なプロセスを1つ選択します。  それが CSF です。
KPIについてまとめます。  KPIは、KGIの先行指標で、(現場がコントロールできる) プロセス指標で、CSF(事業成功の鍵) の数値目標です。
この段階で、さらによくあるダメなケースが4つあります。   1つめは、たくさんの数値目標を設定しているケース。 これでは、KPIのキー(Key) ではなく、単純に数値マネジメントですね。   2つめのパターンは、現場でコントロールできない指標をKPIとして設定しているケースです。   3つめは先行指標ではなく、遅行指標を選択しているケースです。 2つめと3つめのダメなパターンについて詳しく見てみましょう。
つまり、事業計画立案・修正時に行うことです。数字に関連する業務ではありますが、残念ながらこれはKPIマネジメントではありません。  KPIマネジメントは、「KGIを達成するために今何をしたらよいのか」をモニタリングし、必要に応じて対策を打つためのマネジメント手法だからです。
もう1つまずいポイントがあります。 GDPやその他の政府統計数値は、その数値が出るのが遅い ということです。例えば9月までの数値が出るのは、翌月や翌々月に発表になります。長期にデータの関係性を確認する場合には、このデータの遅効性は問題になりません。過去のデータだけ、つまり入手できる範囲のデータで分析をすればよいからです。   しかし、KPIマネジメントは、できるだけ 旬 な、できれば現在、この瞬間の数値把握が重要です。 入手できるのが遅い数値では、打ち手の改善にタイムラグが起きるのです。これは、政府統計数値に限りません。   データが即時に入手できることも重要なポイントの1つです。
イケてるKPIの場合は、メール本文にずばりKPIが書かれています。例えば、「今期のKPIは紹介組数20000です」といった具合です。そして添付資料は、CSFを決めた経緯やKPIの数値ロジックなどの説明資料です。
ちなみに、たくさんの指標を管理していることをいけないとか、間違っていると言っているのではありません。それはKPIマネジメントではなく、単なるIndicator マネジメント。つまり、数値管理をしているだけだと言っているのです。   KPIマネジメントは、最も重要な数値だけに焦点を絞ってマネジメントしようということなのです。  当然、経営企画スタッフや商品企画スタッフは、さまざまな数値を把握する必要があります。KPIを設定する際にも、たくさんの数値の確認が必要になるケースもあります。  ただし、 たくさんの数値を管理しているだけではKPIマネジメントではない ということをお伝えしたいのです。
つまり、KPIは信号なので「1つ」。   そして交差点に入る前に分かる必要があるので、「先行指標」であることが重要なのです。  大きなカーブの直後に交差点があるケースでは、信号の前に、さらに信号の予告信号があるケースがあります。  あのような信号が優秀なKPIなのだとイメージしてください。
そう考えると、KPIマネジメントは、理想的には、全従業員のものであることが望ましいわけです。全従業員がKPIに興味を持って、それが悪化した場合に、各現場で打ち手を打ち始めている。
もう1つは、「不安の壁」 です。  CSFを1つに絞るということは、選んだ1つ以外の他すべてを捨てるということです。もし、このCSFが間違っていたらどうしようと不安になるのです。  当然です。   ところが、この不安に負けて、CSFに2つめを加えると、もうおしまいです。そうなると2つも3つも変わりません。4つ、5つと際限なく増えていきます。  このような「うまくいかなかったらどうしよう……」という「不安の壁」を越えなければいけないのです。
知っていると、越えられる可能性が高まります。   これは、案外、意識の問題が大きいのです。
そもそも、なぜ組織にKPIマネジメントが必要とされるのでしょうか?   一言でいうと、KPIマネジメントを活用してマネジメントそのものを進化させるためです。  マネジメントが進化し続けている企業の共通点は、 弛まざる継続的な改善活動にあります。つまり、KPIマネジメントを継続すると、マネジメントレベルが向上するのです。
PDCAサイクルにしてもPDSサイクルにしても私オリジナルのPDDSサイクルにしても、Pから読み始めるので、誤解しがちなのですが、 最も重要なのは、サイクルを1回りし、もう一度次のサイクルに戻る部分です。  PDDSサイクルでいうと、S→Pのステップなのです。つまり、Doの後にきちんとS(振り返り) をして次回のPに活用することなのです。 「マネジメントレベルを進化させ続けている企業の共通点は弛まざる改善活動」と書きました。  この改善活動こそ、このS→Pの部分なのです。
現場が5つの要望から2~3を取捨選択すると何が問題なのかというと、正しく振り返ることができなくなるのです。  例えば、施策Aの結果がうまくいかなかったことを振り返る場合をイメージしてください。現場に対して、施策Aをするように指示をしています。しかし、施策Aは5つの指示のうちの1つに過ぎません。すると現場は施策Aを取捨選択してしまいます。  すると、施策Aがうまくいかなかったことを振り返る際に、施策Aを「実行したけれどうまくいかなかった」場合と施策Aについて「実行しなかったからうまくいかなかった」場合が混在してしまうのです。  このような状況では、施策Aの成果を振り返ることはできません。
#📚本棚
/icons/hr.icon
#2025/10/28
https://www.amazon.co.jp/dp/4894519844/
中尾隆一郎
https://gyazo.com/2fad3f872b5dde0c755eafbd6a6158e6