『バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る|アレックス・オスターワルダー/イヴ・ピニュール/グレッグ・バーナーダ/アラン・スミス』
2025-05-06 07:00
『図解 労務入門 人事の土台をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ』 P.30で紹介されてた
ペインとゲインの考えはちゃんと知っておきたい
2025-05-21
コーチャンフォー 旭川店で買った
6月の読了リストに入れた
価値創出ストーリーを言語化したい
2025-05-23 02:41
XXI
2025-05-24 07:40
P.13
翻訳で独特なのと、扱ってる範囲が広いので、これをそのまま渡してもすぐ使える感はでないだろうな
2025-05-25 05:38
P.21
はい、ご質問ありがとうございます!人事部で様々な企画をされているとのことで、バリュー・プロポジション・キャンバス(以下、VPC)はきっと強力なツールになりますよ。
「ペインとゲインはコインの裏表ではないか?」というご質問、非常に鋭い視点です。結論から言うと、おっしゃる通り**「同じ事象をネガティブな側面から捉えるか、ポジティブな側面から捉えるか」という側面は確かにあります。**
しかし、だからと言って「同じもの」として扱ってしまうと、VPCの持つ本質的な価値を見落としてしまう可能性があります。
ペインとゲイン、なぜ分けて考えるのか?
では、なぜVPCではペインとゲインを明確に分けて考えるのでしょうか。人事企画の具体例を交えながらご説明しますね。
1. 顧客の「感情」と「行動」の解像度を高めるため
ペイン(Pain): 顧客が「避けていること」や「嫌がること」に焦点を当てます。これは、顧客の不満、課題、リスク、障害物といった、ネガティブな感情や行動のトリガーになります。
例(採用): 応募者が「企業の雰囲気が分からず、入社後にミスマッチが起きるのが怖い」「選考プロセスが不透明で、いつ結果が出るか不安」と感じている。
例(育成): 若手社員が「OJT担当者によって教え方がバラバラで、どこまでスキルを習得すればいいか分からない」「自分のキャリアパスが見えず、成長実感が持てない」と感じている。
これらのペインは、放置すると応募者の辞退や社員のモチベーション低下に直結します。
ゲイン(Gain): 顧客が「求めていること」や「喜ぶこと」に焦点を当てます。これは、顧客の願望、期待、達成、メリットといった、ポジティブな感情や行動の動機付けになります。
例(採用): 応募者が「入社前に社内の雰囲気や社員と交流する機会が欲しい」「選考の進捗状況が定期的に共有され、安心して選考に臨みたい」と望んでいる。
例(育成): 若手社員が「体系的な研修プログラムで、着実にスキルアップしたい」「具体的なキャリアパスが示され、自分の成長を実感したい」と望んでいる。
これらのゲインは、企画の魅力や競争優位性を生み出す源泉となります。
このように、ペインとゲインを分けることで、顧客が何に**「痛み」を感じ、何を「喜び」**とするのか、より具体的に、感情レベルで深く理解することができます。これは、企画の優先順位付けや、提供すべき価値を明確にする上で非常に重要です。
2. 解決策(Pain Relievers)と生み出す価値(Gain Creators)を明確にするため
VPCの顧客側(右側)でペインとゲインを明確にすることで、自社の提供価値側(左側)で、それらに対応する**「ペインリリーバー(Pain Relievers)」と「ゲインクリエイター(Gain Creators)」**を導き出しやすくなります。
ペインリリーバー: 顧客のペインを和らげる、解消するための具体的な機能やサービス。
例(採用): 「社員との座談会・カジュアル面談の機会設定」「選考状況のリアルタイム通知システム導入」
ゲインクリエイター: 顧客のゲインを生み出す、増幅させるための具体的な機能やサービス。
例(育成): 「ジョブディスクリプションと連動したOJTシートの導入」「キャリア面談制度の拡充とロールモデルの提示」
もしペインとゲインを一緒にしてしまうと、「お客様の課題を解決する」という漠然とした表現になりがちで、具体的な打ち手を考える際に思考が深まりません。ペインとゲインを分けることで、課題解決(Pain Relievers)と価値創造(Gain Creators)という、異なるアプローチからの打ち手を具体的に考案できるようになります。
3. 企画の「差別化」と「魅力向上」のため
多くの企画は、まず顧客の「ペイン」を解消することからスタートします。しかし、競合他社も同様のペイン解消を目指すため、それだけでは差別化が難しい場合があります。
ここで重要になるのが「ゲイン」です。顧客が「あったら嬉しい」「こうなったら最高だ」と思うようなゲインを見つけ出し、それを実現するゲインクリエイターを提供することで、競合にはない独自の魅力を生み出し、選ばれる企画にすることができます。
例えば、採用活動において、応募者の「選考プロセスが不透明」というペインを解消するだけでなく、「選考を通じて、この会社で働くイメージが明確に持てる」というゲインを提供できれば、応募者のエンゲージメントは格段に高まります。
まとめ
おっしゃる通り、ペインとゲインは表裏一体の側面を持っています。しかし、VPCで両者を分けて考えるのは、顧客の潜在的なニーズや感情をより深く理解し、具体的な解決策と魅力的な価値創造の双方から、より強力な企画を生み出すためです。
ぜひ、今度VPCを使う際には、「この顧客は、何に『嫌だなぁ』と感じていて、同時に何に『こうなったら最高なのに!』と期待しているんだろう?」という視点で、ペインとゲインをそれぞれ書き出してみてください。きっと、より良い人事企画のヒントが見つかるはずです。
何か他に疑問があれば、いつでも聞いてくださいね!
ペイン
障害物
目に見える
ゲイン
目的地
目に見えないときがある
2025-06-21 06:50
ペインとゲイン
2025-05-28 06:01
P.25
2025-05-30 17:41
P.34
2025-06-03 05:38
P.49
先が見えないのと、少なくともこのままでは使えないな
2025-06-04 04:34
P.61
原典として読んでおくのは必要だが、もっと手触り感のある別のものが必要だな
2025-06-07 03:51
P.77
この「アドリブ」っていう穴埋め文面白いな
2025-06-21 06:52
P​.77
2025-06-09 16:56
P.81
ナプキンスケッチが先で、筋の良いナプキンスケッチからバリュー・プロポジション・マップを起こすのか
2025-06-21 06:55
ナプキンスケッチが先で、筋の良いナプキンスケッチからバリュー・プロポジション・マップを起こすのか
2025-06-10 10:07
P.91
ここでも制約が出てきた
『アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方:自律的に学ぶ個と組織を育む「お題設計アプローチ」とは』
2025-06-21 06:57
Untitled
2025-06-11 03:42
P.105
2025-06-13 05:51
P.121
この本のまま包括的に手続きにはできないけど、個別個別のエッセンスは使えるな
顧客インサイトを手に入れる6つのテクニック、とか
2025-06-14 14:22
P.133
企画のつくりかた研修をこの考え方でつくってみればいいのか
2025-06-17 09:01
P.159
2025-06-18 10:23
P.171
2025-06-20 16:18
P.189
2025-06-23 10:00
P.221
2025-07-01 14:23
P.227
2025-07-02 15:28
読了
#📚本棚
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#2025/07/02
https://www.amazon.co.jp/dp/4798140562/
アレックス・オスターワルダー
イヴ・ピニュール
グレッグ・バーナーダ
アラン・スミス
関美和
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